チャラララッラータッタターン(FF風)♪

保健室で6限まで爆睡してたのは俺です

そのおかげで朝よりだいぶ顔色良くなって身体も動きやすいです。よかったー

なんでも5限目終わって俺を起こそうきた久瀬とジロちゃんは、俺の寝起きの悪さに諦めたそうだ。ギリギリHRに間に合って聞けばもう2度俺を起こしにいかないと言われた。
解せぬ。

閑話休題。

さて、翔陽にも言ったし、あと1日。
じいちゃんと一繋さんに扱かれに行くかな…
2人に頼んだ練習は1日目がレシーブ練習、2日目がサーブ練習、となれば3日目の今日はスパイクかなーと推測。GW合宿までに合流したいから時間ないし。どれもこれも触りだけだけど、種類別にみっちりやれてるから心配はない。スパイク自体も打ったこと無いから楽しみ。データも集まってきてるしまあ、寝不足以外順調かなー?

競技場に行くも2人共来ていなかったので先に柔軟。爆睡して固まった筋肉を解す。そうするうちに身体が温まる。


「大和おかえり。今日ははやかったなー」

「じいちゃん、一繋さん。ちわーっす」

「いい、いい。気にすんな。解してろ」

挨拶をしようと立ち上がろうとするも、一繋さんにそのまま柔軟してろとのお達し。あ、はーい、なんて返事してそのまま柔軟の動きに移る。

「相変わらず気持ち悪いぐらいに柔けぇな」

俺の柔軟を見ていた一繋さんの一言。

「まぁそうですねー。前に俺はパワーが無いっていうか、とても平均的だって話しましたよねー?それはあえて伸ばさなかったってのもあるんス」

俺のバスケはスピードとテクニックであの曲者揃いの帝光中バスケ部1軍でホント良くてスタメン、主にベンチ。パワー、スピード、テクニック、精神面と体力面、他にもそれぞれ大切だが、どれを伸ばすかはそれぞれの選択なワケで。その中で俺はスピードとテクニック、そして柔軟性を選択し強化したわけ。

どんな時でもボールに触っていたかったし、どんな無茶な体勢や場所からでも対処出来るように柔軟性を上げた。アホみたいなパワー系が居て、フツーに勝てないと悟ったから。同じ土俵で勝負、なんて、どんな負け戦www

まあ、ぶっちゃけスピードとかテクニックだってアイツらには勝てやしないが、

凡人の足掻きとでも言われても。


「誰かの代わりでもいいから、1分1秒でも長くあのコートに立って戦いたかったッスもん」

その為に身に付けられそうだったバスケのテクニックを磨いて、ボールを取られないよう、守備や攻撃が素早く出来るように柔軟、俊敏性をつけて。頑張って、努力して、泣いて、悔しくて、血反吐を吐くまでやって届かなくて、でも負けたくなくて。

そうして掴み取ったチャンスは無駄にしたくなかった。

「おめぇさんもコイツの孫なだきゃあるな」

俺がそう言えば一繋さんへはぁ、と溜め息をついてそういった。

「んまあー、俺としては今までやってきたバスケがバレーで跳躍力だとか体力面だとかで役に立つっていうのはなんか嬉しいッスねー」

今までやってきたことが否定されず、無駄じゃなかったと言われているようなそんな感覚。

立ち上りグッ、と背筋を伸ばし柔軟終了。

「とりあえずスパイク打ってみるか」

「はい。よろしくお願いしゃス!!」

そういって俺は2人に頭を下げる。


「んで、今日はスパイクをひたすら打つ」

「ウィーっす」

最初はじいちゃんがボール出しで、一繋さんがトス上げしてくれるらしい。しばらくすると交代して今度はじいちゃんのトスを打つ。らしい。

「で、大和、スパイクの打ち方はわかるか?」

「……あー、たぶん?」

じいちゃんの言葉に若干不安気に答える。
動画見て思ったが、みんなしれっと一様にきちんとした助走とステップを踏んでいる。

こういう所がバスケと違い面倒臭い。
慣れなんだろうけど。

バレーではスパイクジャンプをする時、同時に腕を振りあげ、腕の振りの勢いを利用することで高く跳ぶ。

スパイクを打つ瞬間は、ひじをまっすく伸ばし、高い打点でボールを捉え、ボールの芯を手のひら全体で叩き付ける様に打つ。強いスパイクを打つために、手首のスナップを使って空中で手首を返すように打つことも重要だ。

「まあいい、打ってみろ。お前はああだこうだ議論するよりも身体に叩き込む方が早い」

「そうだなー。とりあえず跳びやすいように助走は二歩でも三歩でもいいからな!大事なのは最後の踏み切りで力強く地面を蹴ることだから」

レイアップみたいな感じかなー?一繋さんとじいちゃんの言葉にはい、と答える。果たしてアドバイスなんだかフォローなんだか。

動画の及川さん、牛島さん、町内会での旭さん、黒髪つり目くん、金髪メガネくん、坊主頭、翔陽のスパイクを思い出す。


「お願いしまーす」

じいちゃんからパスされたボールは一繋さんのトスで上げられそして打つ。

「打てた……!」

「……今の、は……」

「速攻……か?」








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