ネコの卵事件の一方では。

--- トンパ視点 ---

オレは今、見てはいけないものを見てしまった。
「あの」ヒソカとイチャイチャしている女。
誰だあいつは。
見たことないから新人に違いない。

試験開始のときにはいなかったはずだ。
オレが見逃すはずがねぇ。

いや、そんなことよりありえねェ…！！

ヒソカと対等にいられるということは、女は相当な手練なのだろう。
そういうふうには全く見えないが。

それにしてもだ。

あの殺人狂とイチャイチャするなんて女も相当な変人としか思えねぇ。
近づかないのが吉だ。

35年やっててこんな新人の集まりは初めてだ。
今年の新人はまったく、可愛くないぜ。

ま、隙あらばつぶしてやるけどな。
それがオレの生きがいだ。


だが、あの女には手はだすまい…。






--- ハンゾー視点 ---

オレは聞いてしまった。
あの大男と女試験官の会話を…。

『メンチ、ネコ一人合格にしてたの忘れてるだろ？』

『最初はね…カッとなって忘れてたけど、すぐ思い出したわ。
ま、あの子なら再試験も余裕でクリアできると思ったし、あえて言う必要もなかったでしょ』


あの寿司試験をクリアしたものがいたってことか！！

つーことはだ。
あの女はオレと同じ、ジャポン出身ということか？

よく見ると、確かにオレと同じ気品に満ち溢れている顔をしている。
…可愛いしな。

ただ者じゃないこともよくわかる。
だが残念ながら忍ではないようだが。

ヒソカがちょっかいを出すわけだ。
見ていたら、とんでもない殺気を放ってきやがった。

クソ、完全に先を越されたぜ…。






--- ギタラクル視点 ---

カタカタカタ。

……。

カタカタカタ。

……。

カタカタカタ。

……。

カタカタカタ。

……。






--- レオリオ視点 ---

くそ、なんでだ！！

ヒソカと一緒にいる女。
オレと同じ歳くらいだろうか。

どれだけ可愛いかろうが、ヒソカと知りあいなんてまっぴらごめんだが…。

なんと、オレ以外の皆は女――ネコを知っていた。
皆いつのまに知り合いになってやがんだ！

ゴン『ネコ！？』
クラピカ「ネコのことか？』
キルア『ああ、ネコね』

クッソー。
全員女に興味なさそうな顔してなんてヤツらだ。

オレだって…オレだってなぁ…女とお近づきになりてェ！






--- クラピカ ---

ネコは、初めからヒソカと知り合いだった？
だからあの時ネコは逃げなかったのか？

…いや。

ヒソカはあの時、『あと4人』と言った。
戦っても負ける気がしないとネコは言っていた。

察するに、ネコはヒソカに認められたということか。
ゴンやレオリオよりももっと高いレベルで。

ヒソカがネコにかまっているのは、今すぐにでも戦いたいという意志の表れからか。

だが、ヒソカからネコへの殺気が感じられない。
何故だ…。

私の推測が間違っているのだろうか？






--- キルア ---

ヒソカがちょっかい出すくらいだ。
やっぱりネコってただものじゃねーな。

殺気もねーし、正直実力は測りかねるけど。
そんな強そうに見えねーけど、なんとなく危険な感じがする。

つーか、目が合うとなんで笑顔になるんだ？
気持ち悪ィやつ………（といいつつ思い出す）

ヒソカに卵食べさせたり、照れたり、カップルかっつーの。
見ているこっちが恥ずかしい。

ま、オレには関係ないけどね。





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2012.06.18
ゴンは思ったことを行動する子なので(逃)

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