05



「これどうしたんだよ。」

「うちのクラブは毎年コスプレをしてるんだ。これは後輩から借りてきた!」

「いやいや、借りてこなくていいし……もう外していい?」

「写真…」

「絶対無理!!!」


長谷がデジカメを構えたので俺は顔を隠した。

こんな姿が画像として残るなんて俺には耐えられない…


てか無理!


「…長谷よくやった!!」

「愛斗、可愛いぞー似合ってるぞー」

「萌えぇ〜ってやつだな!」

「俺褒められた…!!照れますなぁ〜。」

「……。」


何が面白いのか皆ニヤニヤしてる。

そのニヤケ顔にムカついた俺は長谷の足を蹴ってやった。

それからネコミミカチューシャを無言で外す。


「いたっ…ちょ、谷本君痛いんですが…」

「うるさい。はい、これ早く後輩に返せば?」

「うわっ…ブラック愛斗出た!」

「知らなかった…谷本君はツンデレだったのか…!新なる萌を発見!!」

「……、」


仲が良いのか何なのか…

何だかんだで楽しかったりする訳です。



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