04
まもなく池内と野口が交代したので、結局野口と回ったのは一カ所だけだった。
残りの時間は池内と色々と回って、段々疲れてきた俺はクラスへ戻った。
「ただいまー。」
「愛斗お帰りー。」
出迎えてくれたのはクラスの中でもよく連んでる山口。
ちなみに山口はさっき言っていた生徒会書記であり、普通に絡みやすい奴。
イケメン揃いの生徒会に入れるだけあって普通に格好いいんだよな。
はぁ…、
何で俺の友達ってイケメンばっかなんだろ…。
「山口、取り敢えず殴っていい?」
「えっ…なんで!?」
俺もクラスの手伝いをしながら山口と話し始めた。
あのクラスがどうだったとかこんな事があったとか。
途中他のクラスメートも参加してきて話は盛り上がった。
そんな中、目の前に居た数人がチラチラと後ろに視線を向けている事に気が付く。
不思議に思い振り向こうと思った瞬間…
「装着!!」
「へっ!?」
俺に何かが装着された。
頭に装着されたカチューシャ的なものを手で触る。
ふあふあした手触りで突起物がある。
俺はもしかして…と感づいた。
「ねこみみ…?」
「ふふ…谷本君似合ってるよ。ね、ね、写真撮っていい?」
「……やだ。」
装着した犯人はクラスメートの長谷だった。
長谷は自他共に認めるオタクで、オタク同好会…あれ?アニメ同好会だっけ?
…まぁそんな感じのやつにも入っていた気がする。
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