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「おー。ペカチュー、」


家で机の引き出しを整理していたら、奥の方でペカチューのキーホルダーを発掘した。

そう言えばあいちゃんがペカチュー好きだったな‥と思い出して、あげたら喜ぶかも、なんて考えた。



だから次の日、たまたま廊下で会ったあいちゃんにそれをあげた。


「ありがとっ!」


余程嬉しかったのか、ニコッと笑ったあいちゃんが可愛いなぁと思ったのは秘密。


きっとペカチューが相当好きなんだな。

こんなに笑顔を向けられたのは初めてかも‥、

そう思ったくらいだし。






「ぺ、ペカチュー!!」


決して物真似ではない。

俺は家でまたペカチューに遭遇した。


誰か今すぐにモンスターボールを!!

え!?

マスターボールしかない!!?

だ、駄目だって!!

マスターボールは伝説のバケモンミャアツーに置いとくんだから…!!



…という冗談もほどほどに、テーブルの上に天使のペカチューがプリントされた巾着袋が置いてあった。

何でこんな物があるのかと母さんに聞けば、薬局で買い物をした時に貰ったらしい。




これをあいちゃんにあげたら、また嬉しそうに笑ってくれるかなぁ?

そんな事を思った。



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