02
「おー。ペカチュー、」
家で机の引き出しを整理していたら、奥の方でペカチューのキーホルダーを発掘した。
そう言えばあいちゃんがペカチュー好きだったな‥と思い出して、あげたら喜ぶかも、なんて考えた。
だから次の日、たまたま廊下で会ったあいちゃんにそれをあげた。
「ありがとっ!」
余程嬉しかったのか、ニコッと笑ったあいちゃんが可愛いなぁと思ったのは秘密。
きっとペカチューが相当好きなんだな。
こんなに笑顔を向けられたのは初めてかも‥、
そう思ったくらいだし。
「ぺ、ペカチュー!!」
決して物真似ではない。
俺は家でまたペカチューに遭遇した。
誰か今すぐにモンスターボールを!!
え!?
マスターボールしかない!!?
だ、駄目だって!!
マスターボールは伝説のバケモンミャアツーに置いとくんだから…!!
…という冗談もほどほどに、テーブルの上に天使のペカチューがプリントされた巾着袋が置いてあった。
何でこんな物があるのかと母さんに聞けば、薬局で買い物をした時に貰ったらしい。
これをあいちゃんにあげたら、また嬉しそうに笑ってくれるかなぁ?
そんな事を思った。
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