ポッキーゲーム/清姫(FGO)

「ま・す・たぁ。」
「おはよう清姫さん。今日はポッキー&プリッツの日って知ってたかなー。細長い棒状のお菓子だよ。現代日本にはポッキーゲームというお互いがそのお菓子の端を咥えて、さくさくと食べ進め、お互いの顔が近づくドキドキ感を味わうという破廉恥な遊びがあるんだよ。」
「ま、まあ、ますたー……。私の考えていることは凡てお見通しというわけですね……。わ、私、そのポッキーという菓子を入手したのでますたぁにお付き合い頂こうかと思ってこうして参りましたのですが。はっ、もしかしてますたぁの手にありますのは!」
「そう、これぞポッキー。しかも地域限定品という特別な品さ!」
「ま、ますたー……。私、感激しております!」



かりかりかりかりかりかりかりかり。
さくさくさくさくさくさくさくさく。
「ま、ますたー……。……あの、ちょっと遠くありません? 話に聞いたところ、そもそも至近距離で始まって、じりじりと駆け引きをしつつ食べると伺ったのですけれど。その、これ、ポッキーですか? 長くないです?」
「何を言うのです、きよひーさん。これはれっきとしたポッキーですよ。山梨県限定巨峰味ポッキー。通常の三倍の太さと長さで作られたとてもレアな品物です。マナプリ10個くらいの価値はあります。」
「★3霊器より貴重なお菓子と仰いますか……。遠い……ますたぁの心が……。でも、大分短くなってきましたね。あと四寸も食べればますたぁの前髪の先が私の額に触れますでしょう……。」
――ピンポンパンポーン。
――カルデア職員およびサーヴァントに告ぐ。昼餉の用意が出来た。至急、食堂に集まり給え。――
「じゃあ急いで行かないとね。遅れるとエミヤくん五月蠅いから。――よっと。きよひー、あとは全部食べて良いよ。」
「はぅっ、そ、そんな。途中で折ったらポッキーゲームにならないじゃないですか?!」
「私、チョコレートそんなに好きじゃないんだよね。プレッツェルの部分だけで良いって言うか。じゃ、先に行ってるねー。」





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