ママにエロ本が見つかった場合/頼光(FGO)

「***さん…。これは一体どうしたことでしょう…。あなたの部屋を掃除していたらこんなものがお布団の下から…。」
「アーーーー! やめてママァ! 何してくれてるんですか!」
「『鬼娘百花淫乱乱れ撃ち』…、ふう…。ええ、ええ…、あなたも年頃ですから、性的なものに興味があるのはよくわかります。でも…これはいけません。絶対にダメ、です。なんですか、特に、この鬼娘というのは。母は悲しいです…。」
「理解を示されると余計にいたたまれない! でもBLよりもノマカプとか男性向けが好きなんです! って、いや、そうじゃない! ええーっとね、それは友達に借りて…、」
「友人…? そんな悪い友人は、お仕置きですね…。あなたを悪の道に引きずり込もうなんて。母は許しません…。でも…一番許せないのはあなたです!」
「イヤーーー! 助けてくれマシュー! こ、殺されっ、…ひいッ!」
「牛王の矢から逃げられると思っているのですか。」
「ほ、本気でやりましたね?!」
「これが冗談を言う目に見えますか。覚悟を決めなさい。母自らの手で介錯しましょう。安心なさい…すぐに後を追いますから…。」
「なにひとつ安心要素がなーい!」
「…! さすがマスター、幾多のサーヴァントの手から生き抜いただけあって、逃げ足は一品ですね…。何処へ…? かくれんぼのおつもりですか…? でも…隠れる場所をすべて壊してしまえば問題ありません!」
「ひぎぃ! やッ、助けてくれ! もう誰でもいいから!」
「ますたぁの叫びが! この耳に! たしかに愛してると聞こえた気がしました! 私の燃える愛の前には、牛頭天王の怒りなどなんのその。…ふふ、いまや時代はピーチ姫型から、王子を救う強いお姫さまです! ますたぁに釣り合わない年増はひっこんでなさい。ささ、ますたぁ? 私とこのまま愛の逃避行なんていかがですか?」
「一瞬ありがたかったけどやっぱりありがたくなかった!」





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