お弁当/パッションリップ(Fate ccc)

「せんぱい…あの…お花は好きですか。」
「好き、だね。突然どうしたの。」
「は、はぃっ、…私、お花大好きでっ、えっと、校庭の桜、綺麗に咲いてます、せんぱいと、一緒に見たいなって…。」
「うん? 外行こうか?」
「ええ、あの、あ、明日はどうですか。私、お弁当、作ります…から…。ふたりで…お花見…。」
「作ってくれるの? ふふ、パッションリップがお料理かあ、…大丈夫?」
「ひゃう、ひどいです! 私っ、沢山作れるようになりましたっ。マッシュポテトとか、マグロのタタキとか……。」
「それぜんぶ潰すやつ……。」
「ふ、うう、だって、細かい作業は難しくって…。でも練習いっぱいしたから…おいしいですよ…ダメ、ですか…? 大好きなせんぱいに食べて欲しくて…ふたりきりで…ゆっくり…。せんぱい…大好きです…。」
「分かりましたー! だからちょ、ちょっと離れ…! 声もだけど、その、胸は色んな意味で凶器だから! ひいっ、潰される…!?」
「…せんぱい? だいじょうぶ、ですか。ふ、うん、熱いです、せんぱいの事ぎゅーって、熱くて熱くて、肌が痛いくらいです…あ、でも、うれしいです…うれしい…!」





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