クラゲ先輩のおうち

「先輩、ご愁傷さまです。」
「オイオイ。折角ヌメロンコードの力で生き返ったってのによォ。開口一番、お悔やみの挨拶たぁ、どういう了見だ。」
「本当に大変なことになってしまって…、本当に…、私は慰める事しか出来ませんが…。」
「大変? お前の頭が大変になっちまったんじゃねーのかァ。」
「だって…、先輩、家財道具もなくなっちゃったでしょう。何か足りなくて困ったりしてませんか。」
「は? 悪党が空き巣に入られてたまるかってんだ。落語かよ。」
「違いますよ。ご自宅、…火災で…。」
「…? だーいじょうぶか、お前。別の家の事と間違えてるんじゃねえのかァ。」
「あら…? だってクラゲ先輩のお宅が放火されたって話を聞きました! 私、先輩が心配で心配で。」
「どこの誰だ、ンな根も葉もねえ噂広めやがったのは。」
「おかしいなあ。Twitterではクラゲ先輩の家が燃えたって話で持ち切りだったんですから。ほら、ここ、タイムライン見てください。…先輩、頭抱えてどうしたんですか?」
「こンの大馬鹿野郎。」





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