おあついのがお好き/警部

「おかえりなさい、ベクターさん。」
「ん。膝を借りるぞ。」
「け、い、ぶ。疲れたなら、人に引っ付くよりも、もうお風呂入って寝たらどうです。」
「バリアン警察は毎日気が抜けなくて、ストレスが溜まるのだ。癒して欲しい。」
「胡散くさ…。どーせよからぬ事企んで東奔西走してたんじゃ…、…はいはい、甘えたいんですねー。なんでベクターさんは警部ごっこしないと甘えられないんですか。男の人って素直になれないんですねえ。」
「ごちゃごちゃ五月蠅いと公務執行妨害で逮捕だ。」
「うっ…、腕掴むのは良いんですけどね。いや、正直良くないし、若干痛いけど…。犯人確保みたいな姿勢しなくても、普通に抱きついたらいいじゃないですか。」
「人の心を盗んだ犯人だ。」
「このセリフもベクターさんが言ってるんだと思うと鳥肌が…。………熱い…。」
「今夜はそんなに暑くないだろう。」
「いや、そうじゃなくて…。」
「恋人同士の体温の暑さは気持ちが良いものだ。君は少しロマンチックさが足りない。」
『腰に当たってるのがね……熱い…。固い、ような気がする…ような…。やっぱりまた大きくなった!』





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