両手にまな板/タイラー姉妹

「グロリア姉さん!」
「グレースッ!」
「ふたりとも喧嘩はよくないよお〜。」
「姉さんがあまりベタベタするから***が困っているじゃないの。」
「それはお前に困っているんだ、グレース。」
「わたしは別に困ってないよお。」
「ほーら、***? 私の方が良いわよね?」
「グレース、平らな胸を腕に押し付けたところで何にもならないぞ。」
「あーら、姉さんだって変わらないじゃない。それにぃ、私の方がちょっと大きいもの。」
「言ったな!」
「言うわよ。」
「うーん…、ねえ、グロリアさんは右手を繋ぎましょ。グレースは左手。…うふふー、これで解決だねえー。」
「ま、***が良いならそれでいいわ。」
「遺憾だが、お前がそうすると言うなら私は構わない。」
「わあい、両手に花ー。…おああ、二人とも。さすがに苦しい、苦しいって。加減して。」
「…あら、ユーリ。なにをジロジロ見てるのかしら。羨ましい?」
「いつから居たんだ。嫌なやつ。」
「***が二人に挟まれた時から。…まな板の上の鯉ってこういう事なんだろうね。じゃ、僕、プロフェッサーに呼ばれて忙しいから。バイバァイ。」
「ま、まって、ユーリ、誤解です、やだああ…!」
「へええ? ***はユーリに見られることの方が気になるのお。」
「それはつまり…そういうことなんだな。」
「いやっ、そういうって何のことですか。」
「妬けるわねえ。」
「そうだなあ。」
「うぐ…、ニヤニヤしながらまたくっついて! いい加減にしないと怒りますからねえ。」





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