求婚/皇子

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「今日こそは返事を聞かせて貰う。」
「既に百遍も述べております。」
「妃になるという言葉以外は返事では無い。」
「お断りします。百一回。」
「我がものと成れば二つの国が互いに栄える事となる。其方の肥沃な大地と我が国の軍事力。悪い話ではない。」
「お断りします。平和なこの地になんぞ戦乱の種を蒔く必要がありましょうや。」
「貴様は甘い。力が国を作る。そして守る事となる。何故そうも意固地なのだ。」
「それは貴方ではありませんか。わたくしが欲しいのならば素直に仰られよ。尤も、わたくしの首が縦に動くことはありませんけれど。さあさ、お戯れはここまで。二人きりで話しているところなぞ見つかれば面倒ですよ。失礼致します。」
「待て！……っ、戯れなどでは無い……。」





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