幸村、はじめてのおつかいの巻
「佐助ー!私の牛乳プリン知らない?」
「牛乳ぷりん?さっき毛利の旦那が食べてたけど」
「あのやろおぉぉぉぉぉぉ!!!私の牛乳プリンをぉぉぉっ!!!・・・困ったなぁ、あれ無いとモチベーションが下がるんだよなぁ」
「如何致しましたか、丈花殿!」
「あ、幸村。・・・・・・よし、この際幸村でいいや」
「?」
「・・・あれ、丈花ちゃん何か変なこと考えてない?」
「いい、幸村?ここを真っ直ぐ行った先にコンビニがあるから、そこでこの赤いパッケージの牛乳プリンを買ってきてね。あれがないと私絵が描けないからさ、お願いできる?」
「ご安心召されよ丈花殿!この真田幸村、しかと牛乳ぷりんを買って参る!」
「えぇ〜本当に大丈夫?旦那、道に迷ったら動いちゃ駄目だよ。この笛を吹いたら俺様が迎えに行ってあげるから」
「ここから真っ直ぐって言ってんだろ!!迷うか!!じゃ、幸村頼んだよ。1個だけなら好きなお菓子買っていいからね!」
「お任せあれぇっ!!」
ダダダダダーッ!!
「・・・大丈夫かなぁ、旦那」
「まぁあんまり心配しなくても大丈夫でしょ。幸村もこっちの世界に大分慣れてきたし」
「来た当初の旦那ったら、床暖房を怖がって忍みたいに天井にへばり付いてたからね・・・」
「どっちが忍者だかわかったもんじゃなかったね」
1時間後・・・
「だーれにもないしょでーおーでーかーけーなのよー♪」
「旦那遅いなぁ・・・やっぱり迷ったんじゃ・・・」
「心配しすぎだって佐助、幸村のことだからア○フォートとアポ○チョコとどっちを買おうか迷ってるゎじゃない?」
「うーん、やっぱり俺様見てくるよ」
ガチャッ
「真田幸村、ただいま戻りましたぞ!!」
「あ、幸村!遅かったじゃんか、どうしたの?」
「申し訳ありません丈花殿!○るふぉーとと○ぽろちょことどちらにするか考えていたらこのような時間に・・・」
「(あれ冗談だったのに・・・)ま、まぁいいや。牛乳プリンあった?」
「無論!!この幸村、丈花殿の為、牛乳ぷりんを買って参りました!!」
「ありがとありがと、助か・・・・・・」
「・・・あれ?丈花ちゃんどうしたの?・・・・・・あ」
「・・・幸村、これ牛乳プリンじゃなくて杏仁どう・・・モゴッ!?」
「あはははー、お疲れ旦那。あっちでお菓子食べてきなよ」
「うむ!!では丈花殿、失礼致す!!」
ダダダダダーッ
「・・・ぷはぁっ!何すんのよ急に口塞ぎやがって!!」
「ちょっと丈花ちゃん、旦那の気持ち考えてよ!自分が買ってきたのが牛乳ぷりんじゃなくて杏仁豆腐だって知ったら旦那凄く落ち込むよ?何を買ってきたかより1人で買い物に行けたって事実が大事なんだから!」
「お前は幸村の母親か!!」
丈花ちゃんの好物は牛乳プリン。幸村の好物はチョコレート。結局買ったのはア○ロチョコ。
▼ ◎