I課


第1区にあるCCG本局の捜査I課
そこが俺九社前仁哉の仕事場だ

「仁!20区にある高校の演説お前が行ってくれねぇか!?本局の前衛で戦う捜査官の話が聞きたいんだとよ」
「えー、橋本さんでいいじゃないですかー」
「ちなみに、もうお前の名前は先方に伝えたからな」
「ちょ!?何勝手にしてるんですか!??」
「べっつにいーだろー。今追ってる案件ないんだろ?暇だろー。てことでこれ詳細な」
「うえぇぇぇ」
「露骨にいやな顔すんなよっ」

橋本さん(上等捜査官)に持ってたぶ厚い資料でかなりの力でたたかれ俺はつい「痛っ!」と言ってしまった。まぁ、実際はあんまいたくねーんだけどなwwwww

「痛くしてんだよ。ほら、この資料だ。見て、話す内容考えとけ」
「うぃーす」

てかさ、なんで、俺なの?いやまぁ、みんなは俺が喰種だってしらねーからだとは思うけどさ…。やっぱ、こんな演説会で喋るの亜門とかが適役だと思うんだけどなぁ。
あ、でも、あいつは出自が異常だったな。

確か、あのSSレートのロリショタの『神父(笑)』のもとで育って唯一食べられなかった奴なんだよな

「まぁ、いいけどな。とりあえず、学校について調べるか…《清巳高等学校》ね。」

検索ワード《清巳高等学校》

至って普通な高校という印象だ。
どんな生徒がいるのかと思い、高校が掲載している写真を見ていると一人。
見知った顔があることに気がついた

「トーカ…?」

黒みがかった紫の髪の少女、顔の右側は髪の毛で覆われている。
20区の喫茶店『あんていく』で働いている少女だった。

「あいつ、学校通ってたのか…。てか、アヤト見てねぇな。あいつと一緒に暮らしてねーのか?」

トーカの弟のアヤトは姉と同じく喧嘩っ早い性格の男の子だが、シスコンだ。←これ重要


「まぁ、いいか。あいつらの道はあいつらが決めるものだしな」

そして、かれらの父であるアラタさんは、俺の親父の親友…悪友と言えるような仲だった。
まぁ、どっちも亡くなったがな。俺は知っている。トーカとアヤトは父が白鳩によって殺されたことを知らなかったことを。そして、その赫子が、親父のようにクインケになったように、彼らの父も……。

「よっ、仁」
「篠原特等。お久しぶりです。珍しくないですか?捜査I課に顔出すなんて。もしかして、現場復帰とか?」

俺が笑いながらそう言えば篠原特等は困ったように笑った

「残念ながらその通りだ、復帰だよ。教職もよかったんだがねぇ」
「まじっすか」
「まじですw」

そう、彼の持つクインケ。
ひとつは尾赫の喰種オニヤマダから作られた『オニヤマダ壱』
そして、もう一つ。

甲赫の喰種《骸拾いのアラタ》…トーカとアヤトの父から作られた『アラタproto』だ。

「お、高校の演説会かぁ。仁、お前これいくの?」
「押しつけられたんで……」
「まぁ、行って来い。まぁ、噛んでてんぱるなよ」
「了解っす」


ちなみに、この紙を細かく見直したら、講演会の日が1週間後というのに気づき、あわてて資料を用意し、この1週間はまわりの暇人〈比較的〉捜査官より忙しい生活を送るはめになった。

「まじ、橋本さん喰い殺してやろうかな…」






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