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爆発した、それは見るも無惨なグラウンドを見て瑞穂は乾いた声を漏らした。確かに、“グラウンドを真っ二つにでもしない限り、タイムカプセルを見つけるのは難しいだろう”とは思ったが、まさか本当にやるとは。そりゃあ、あの2人なら何とかするとは思っていたが、ここまで物理的だとは。

窓の外では、根津が綱吉と獄寺の元に近付いて、説教をしようとして_獄寺が持つ紙を見て硬直していた。ここからだといまいち何が書いてあるのかは見えないが、きっと根津にとって見つかってしまえば都合の悪いものなのだろう。

「(一件落着、なのかな?)」

グラウンドは本当に真っ二つにしたけど。青ざめた表情をしている根津と、その場に立ったままの綱吉と獄寺の元に、校長先生が駆けつけた。



「失礼しました」

校長室から出た綱吉は、安堵の溜め息をついた。あの後、根津の学歴詐称が発覚し彼の解任が決定、綱吉と獄寺の2人も、今回は退学を免れたのだった。色々なことが起こって目まぐるしがったが、一応一件落着である。

命にかえても退学はさせないと力強く言い切る獄寺に頼もしさをおぼえた綱吉は、突然聞こえてきた声に驚いた。

「よかったな、頼もしい部下ができて」

「な、リボーンに」

「あ、沢田君と獄寺君。2人とも無事で良かったよ」

「和田原さん!?」

どうして、同じクラスの彼女がリボーンと一緒にいる!?

「コイツ、朝の...!よし、果たすか」

「いや、獄寺君ダメだから!和田原さんはマフィアとは関係ないから!」

「あー、獄寺君。沢田君困ってるし、とりあえずその爆弾しまおうか」

「しかも和田原さん、爆弾のこと知ってるー!」

んだと、と突っかかる獄寺を見ても、瑞穂は動ずることもなく宥めるだけだった。そんな彼女を見て、獄寺のイライラは募っていく。

それを見て、綱吉はアワアワと慌てるしかない。どうして瑞穂がリボーンと一緒にいるのか、しかも獄寺の爆弾のことを知っているのか。

そんな綱吉の様子に気が付いたのか、瑞穂は目じりを下げて、綱吉に謝りに来た。

「ごめんね沢田君。昨日、獄寺君と色々あった様子見ちゃった。あと、昼休にリボーン君に会ってマフィアのこととか教えて?もらって。退学騒動のこととかも聞いちゃった」

「んな、」

「そういうわけだ、ツナ。分かったな」



_いや、分かりたくても分かりたくねえ!!!!!



綱吉渾身の叫び声が、廊下に響き渡った。



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