ブースト×シェリフ (性)
2017/08/14 01:49

あの警察官…シェリフはある日を境に雰囲気が変わった。
DJらの話じゃ、最愛の人が死んだとか。
そっか、なるほど。

チャンスだと、 俺は思った。


***

「おまわりさん」
「・・・?ブーストか。他のやつらはどうした?」「奴らはナンパ中」
「はは、そうか。で、お前はどうして私のところへ?」
「…最近元気ねーじゃん?らしくねーなって。」
「…ああ、ここのところ忙しかったからな。疲れが出てしまってるんだろう。」

シェリフは元気のない笑顔を作った。
そんなんじゃバレバレだってのに。

「・・・私への用事はそれだけか?」
「え?え、ああ、…まぁ」
「ふ、そうか。…ありがとうな。今日はもう、帰って休むよ。」
「…。そうすか。」
「じゃあな。私がいないからって、好き放題やるんじゃないぞ?」

シェリフは去っていった。
「……やるよ」
ポツリと呟き、俺はシェリフの後をそっとついていった。

***


シェリフのパトカーは自宅にあった。言っていた通り自宅に帰ったようだ。
そっとドアノブを確認する。鍵はかかっていないようだった。
「…無用心だな。俺が殺人鬼だったらここで終了じゃねぇか」
音をたてないようにそっと開け、彼の家に入り込んだ。

家の中は無駄なものがなく、でも殺風景というわけでもなく、普通のおじさんの家、といった感じだった。忍び足で進む途中、洗面所に散らかる洗濯物を見かけた。キッチンには食器が山積みになっていた。
(どんだけだよ…)
自分のことは棚にあげて、俺は内心笑ってしまった。

「……」
シェリフはリビングのソファで寝ていた。
制服姿のまま、こてんと横になって寝息をスウスウたてている。
「横にいても全然気づかねー。こんな鈍くて警察官務まんのかよ?」
まさか他人が家に不法侵入してるともしらず、すげー安らかな、カワイイ寝顔。
「そんな顔されると罪悪感湧いちまうんだけどなぁ。」
そんなこと言いつつ、俺はそれ以上に欲情していた。
「…」
そしてそっと覆い被さり、キスをした。

「ん…」
さすがに違和感を覚えたのか、シェリフは小さく反応した。構わず俺は、ゆっくり唇を愛撫する。ちゅ、ちゅ…と少し水気を帯びた音が耳に心地いい。
「ん、んむ……ん…?…、……!!」
音を楽しんでいたら、目を丸くしたシェリフと目が合った。ニヤリ顔でお返事。
「起きるのおせーよ。」
「っ?!なっ……ど、どうしてブースト、お前が私の家に…?!」
「見りゃわかるだろ。不法侵入。」
「そ、そうじゃなくて…!今お前私に」
「ああ、チューしてたよ。あんたがカワイー寝顔無防備に見せるんだもんよ。」
言葉を遮って白状してやると、みるみる顔が真っ赤になっていった。ホントにカワイイじいさん。
「ど、どうして…!」
「は?意味わかんねーなぁ?そんなの決まってるじゃねーか。」

「好きだからに決まってるだろ」

さっきより深く、濃厚にキスをしてやった。
「ん!ん…っんむ…ン…んン…っ」
苦しそうだが、入り込む舌を拒絶する様子はなく、寧ろ自分からも絡めてこようとする。
「…ハ、いいね、そういうの好きだぜ…」
お返しにもっと深くキスをしながら、ポケットの中かの結束バンドを取りだしシェリフの腕を拘束した。
「痛…っ!?」
締めつけの痛みでシェリフは唇を離した。
「あーごめんな?俺この方がそそるからさ。」
「や、やめるんだブースト、こんな、これ以上は…!」
「バーカ。これからだっての。」
「あっ…!」
シェリフの懇願に耳を貸さず、彼のネクタイに手をかけた。


ーーー


「あんたさ、」
「アッ、ん、…ンあっ!」
「好きな人死んじゃったんだって?」
「っあ!ひゃ、あ、あ、あぁ!」
 パンッ パチュッ チュプッ プパンッ
正常位でハメながら、俺はシェリフに話しかけた。
ハメてる音がやらしく響いてるし、そもそもシェリフ自身がかなり感じまくって喘いでるから…聞こえてるかはわからねーけど。
「さっき俺、好きって言ったろ?チャンスだーって、思ったわけ」
 パンッ パンッ パンッ
「あんたの身体、すげー溜まってんだろうなって思ったからさ。実際マジ大当たりだったから笑えるよ。」
「んっ、ン、ンあ、あっ、あっ」
「すげー可愛いよあんた。じいさんなのにこんな良いカラダ持ってて、声もめちゃくちゃエロくてさ。…と、もうそろそろイキそうだな」
バチュンッ
俺は腰を強く振り、ペニスをシェリフの更なる奥へと突き挿した。
「ーーっ!!!!!」
一番イイところに当たったんだろう。シェリフはカラダをビクンと跳ねさせ絶頂を迎え、ペニスから潮を噴いた。
「先にイカれちまったな。でも俺がイクまでもう少し付き合えよ?」
構わず腰を動かし嬲る。
腰がぶつかる度シェリフのペニスからは潮が漏れ、口からは喘ぎが漏れた。
「ほしいよ俺。あんたのもの全部。なぁ、二番目で良いからさ、」
「あっ、あっ、ブ、ブースト…!!」
「彼氏にさせてくれよ?」

 ドプ ドプンッ!

「…っ!ぅ…ぁ…」
「っ…、はは、すげー出た。」
ズルリとペニスを引き抜いた穴から、入りきらなかったザーメンがドロリと溢れる。
「………ブー…スト…」
そう呟くと、シェリフは気絶をしてしまった。
「…あーあ。ま、いいか。」

その後俺は、シェリフをそのままに家を出た。


****




翌日。

俺が仲間たちとだべっていると、そこにシェリフがやってきた。
「…あ。」
顔がすげー怒ってる。
「げっ!警官のじじい!」
「なんだ?ダベってただけだぜ文句あんのか?!」
DJ達が威嚇するとシェリフは首を横に振り、
「…ブーストを借りたい。」
やべぇなこれ、と俺は思った。

シェリフに強く腕を引っ張られながら、彼のパトカー車内後部座席へ放り込まれた。シェリフは俺の横に乗り込んだ。
「なんだよなんだよ、強姦罪で捕まえんのか?」
「……。」
「おい、なら手錠しろよ、手錠。」
「…返事」
「は?」
「返事は…した方がいいのか?」
「…何の?」
「……あの時のだよ!」
シェリフは顔を赤くさせて叫んだ。ああ、やっと繋がった。ヤッてる時のあれのことか。
「…覚えてくれちゃってたんだ?返事ねぇ…まぁ、欲しいっちゃ欲しい。」
「…。そうか。」

もしかして、わざわざ断るためにここまで連れてきたのか?どんだけ恨まれてんだよ俺。
ひでー失恋。
そう思った俺を待っていたのは、

「…なりたければ、なればいい。」

思いもよらない、YESの答えだった。

「……もう一回言って?」
「なりたきゃ…なればいい。」
「…あんた、自分が昨日されたこと覚えてる?散々犯されたじゃん。後始末もなんもされないでさ。」
「…覚えてるよ。」
「じゃあなんでだよ?!言っとくけど、俺はいつもああだぞ?優しくなんて出来ないんだぜ?!」
「それは…私だって、同じようなものだ。」
「は?」
「いくら優しくされたとしても、愛されたとしても、死んだあの人以上には愛せない。お前に心を開くなんて、出来やしない。…でも、お前の言う通り寂しいんだ。身体は…うずいて仕方がない。…情けない、淫乱な話だろう?」
「…。シェリフ……」
「…だから、同じだ。お前は私に優しくなんて、しなくていい。お前のやりたいように、俺の身体を慰めてくれ。」
さっきまでの顔とはうって変わって、寂しい表情になっている。

「…ほんとに良いんだな?」
「ああ。」
「……馬鹿な奴。」

ーそれ以上に…かわいそうな奴。


「じゃあ今日も、慰めてやる」
そう言って俺は、シェリフの唇を奪った。
わざと、乱暴に。




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