城茂×タイタン(仮面ライダーストロンガー)〔性〕
2014/06/10 21:28


城茂に捕まるということが何を意味するか。
殆どの怪人にとっては、それは死を意味するだろう。
だが私にとっては、それは別の意味をはらんでいる。

それは、死よりも恐ろしい事の始まりだ。


―――


後ろ手に手錠をかけ、その手錠を柱と繋げ、城は私を拘束した。

「あんたってほんとちょろいな」

悔しそうにする私を見下しながら、満足げにけらけら笑っている。

「くっ、この…!」
「あ、正体出したら殺すからな?」

平然と残酷なことを言う。正義の味方とは皆こうなのだろうか。

「人間の姿じゃないと困るんだよなぁ。」
「な、なにをする気だ貴様っ」
「聞きたいのかよ?」

城はニヤリと笑いながら、ズボンのチャックを下ろした。

「!!?」
「フェラしてもらおうと思ってさ。正体の方じゃあんた口無いだろ?」
「なっ、ふざけっ…ンッ!」

無理矢理口をこじ開け入れてきた。
喉の奥まで圧迫され、吐き気が込み上げる。苦しさに涙が零れる。

「やっぱあったけぇなー♪」
「ンッ……ンン、…!」
「…はは、なぁタイタン、今のあんたすげーみっともないぜ?部下が見たら泣くなぁw」


…今ここに鏡が無くてよかったと思った。
みっともない姿なのはわかっているが、それを目の当たりにしたら死にたくてたまらなくなっていただろう。



「ん…タイタン、もう出るから。」
「ンッ…!」

ドクン。
口の中にいやな味が広がった。

「ちゃんと、飲めよ?」

警めるような城の言葉に、殺意すら感じる冷たい視線に私は抗うことができず、吐き気を堪え、ゴクンと飲み込んだ。

「ッはぁ…はぁ…」
「あはは、いいこいいこ。」

満面の笑みをむけ、城は私の頭を撫でた。


「じゃあ俺、行くから。」
「…!?な、ま、まて、貴様…!!」
「どうせまた部下が助けに来てくれるだろ?手錠外すのとか面倒なんだよ。」
「待て城茂…!おい…!!」



…城茂は、私をそのままに去っていった。

「……。……ッ」

行為の不快な余韻と謎の淋しさに、私は独り、涙を流した。



fin



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