Novel
心を圧し殺して
「…お帰り、ナツ、ルーシィ、ハッピー」
「おう!ただいま!ミラめし!」
「あ、ただいま、グレイ、ジュビア」
なんで今帰ってきやがるんだ。
そして、なんで俺に挨拶なんてしやがるんだ。
「……」
「グレイ?」
「ルーシィさん、グレイ様は風邪で声がでないのです。では、用事があるんで、いきましょう、グレイ様」
どうやらジュビアが機転をきかせてくれたらしい。
俺はジュビアに向かって頷くと、席を立つ。
「グレイ、お大事にね」
そんな優しさなんていらない。
俺は頷くと、ギルドの外へ向かうジュビアについていった。
「風邪って、グレイ大丈夫かな、」
「大丈夫だろ、変態だから」
「意味わからないし!」
「でもあいつ、三ヶ月おかしいよな、」
「ナツもそう思った?」
「グレイも何かあったんじゃない?そっとしてあげて」
ミラはそういうと静かに後ろを向いた。
声が出なかったのは、ルーシィ、あなたを愛しているからよ、グレイは・・・