不器用なキス

「ね、ねぇ笠松?」

「・・・何」



ここは笠松の家。笠松の親は出かけており、家には2人きり。しかも私たちは付き合っている。



「こ、これは、どういう状況でございますか、」

「あん?2人きりなんだし、親いねーからいいだろ。てか2人きりになってんだから察しろ。しばくぞ」

「し、しばかないでよ」



リビングのソファに私は押し倒されていた。
もちろん、笠松は私に馬乗り状態だ。顔が近いしもういろいろとやばい。



「ちょ、笠松、せめて笠松の部屋で・・・!」

「・・・わり、がまんできねーわ」

「は!?え、ちょっ」


と、と言おうとしたら、無理やり口を塞がれた。
いつもしてくれるやさしいキスではなく、深く、強引なキス。

しばらくなるようになれと笠松に任せていると、やっと笠松は唇を離した。



「っはぁ、」

「・・・なんかいざヤるってなると、緊張するもんだな」

「・・・自分からもちかけておいて・・・なによ」



私たちはまだそういう行為をやったことはない。
キスまでならあるけど、その先は、まだ踏み込めてなかった。



「笠松、顔真っ赤」

「う、うっせ!///しばくぞ!」

「ははは、笠松おもしろーい」



真っ赤になった笠松の頬にちゅ、とキスしてやれば、笠松は驚いたように目を見開き、そして更に真っ赤になった。



「ちょ、苗字、」

「さっきのしかえし」

「・・・ったく」



俺も、今からお前にしかえしな、と笠松は言うと、さっきとは違う、少し不器用なキスをした。




不器用なキス



笠松先輩口調がわからないw


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bkm
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