道端に咲く蒲公英(タンポポ)子供がキレー!とか言ってる横でそれをグシャリと笑って踏み潰せるような男。そして、当たり前のように泣く子供に苛立ちながら、しかし愛おしそうにヤツはその状況を見つめるだろう。 んまあ、そんなことが本当にあるわけでもなく、ヤツがロリコンそうだとか、子供を喜んで泣かせそうだとか、私の勝手な偏見にまみれた想像だけれど。でも最初に述べたそれを違いなくやってこなせる男であることは間違いない。
とりあえず、これまでの言葉の紡ぎで私の中のヤツ……折原臨也の印象は最悪なんだとわかってもらえたと思う。誰かに対して言ってるわけじゃないけど。
「へぇ、そんな印象なんだ俺って」 「!、うえあっ!!」
どうやら私は素直に思ったことを口にしていたらしい。
「まずどこから現れたお前!」
それに気づかずにいたらロリコン(想像)が現れた。いやロリコンどうこうの前にあんなことやこんなことをべらべらと一人で喋ってたなら私も端から見たらただの変人じゃないか。なんてこった。ジロリとロリコン(推測)を睨む。ヘラリと笑ってきて不愉快だ。うんとても不愉快な気持ちになる、なんてこった。
軽くヘラリ、ニヤリとも言えそうな笑い方をする折原臨也の顔、信者とも言える女の子たちにモテるのも頷ける、が。が、しかし「人間」という広範囲を全て隔てなく公平に愛す(一部例外はいるが)という博愛主義を語るある意味いい感じの性格をしてるこいつのどこがいいのかわからない。
(私の言う「いい感じの性格」とは良い意味ではない、皮肉混じりな言い回しだとどうか気づいてほしい。)
「…どこから現れたんだ」 「どこからともなく君がいる所をかぎつけてね」
くそ、腹が立つ、職業上そういったのがすぐわかるのは理解しているがお前は犬かと罵ってひっぱたきたくなる。池袋を生息地にしている金髪のバーテン服の気持ちがわかるどうしようもなくこいつを殴りたい。本能的に。 こう言ったのがそこらのオッサンだったり、ただのイケメンだったりしたなら「なんだこいつ」とか「マジか!」で終わるんだが、こいつは腹が立つ。こいつだから腹が立つ。無性に殴りたい。
「気持ち悪いぞお前」 「名前で呼んでよ、ほんとなまえちゃんって照れ隠しが上手だよね」
うんキモい、誰か鳥肌がたちまくるこの状況から助けてくれ。こいつはロリコン(想像)以前に酷い変態だ、折原臨也お前が語っていた博愛主義はどこいった。まずどうしてお前はいつも私のいる場所に現れるんだ……。
ロリコン(推測)で変態でストーカー体質なのか。そんなの迷惑だやめてくれ。
やめてください (お前の印象) (悪いんです)
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