シャイな三成さんでコンビニネタ2


「いらっしゃ… あ、(えっと確か)石田さん!」
「! ああ、はい……」
「今日面接なんですよね?」
「はい…」
「面接は19時から… 今、17時ですけど…」
「早すぎ、ましたか?」
「え?(早すぎでしょ…どう考えても!)いや、まあ、ちょっと早かったような気もしますね…うん…」
「…出直します」
「ああ、ええと…そうだ。私もうバイト上がるんで、時間来るまで隣の喫茶店でお茶でもしませんか?」
「…は?」
「いや、あの、おそらくこれから一緒に働くことになると思うんで、石田さんと色々コミュニケーション取りたいなぁと…」
「私なんかと…よろしいのですか?」
「え? …あ、石田さんが嫌なら別に、」
「いや、是非ご一緒させてください!」
「いいんですか…本当に?」
「是非とも」
「…よかった。雑誌読んだりとかしてちょっと待ってて下さい。もうちょいで上がるんで、そしたら私着替えて来ますから」
「はい…!」



「貴様も同席せよ」
「…はい?」
「この者の面接にフィオ、貴様も同席せよと言っておるのだ」
「な、なにゆえにですか…」
「貴様の意見も必要だからに決まっている。石田の勤務が決定すれば指導するのは貴様になるのだぞ」
「なるほどさようで…」
「……」
「石田さん、さっきも言いましたけどこう見えてウチのオーナー結構気さくですから、緊張しなくてもいいですよ」
「大丈夫です」
「随分と気心の知れた関係のようだな」
「…い、いえ、そんな…」
「お茶飲み仲間ですから。ね、石田さん?」
「ああ、は…い…」
「フゥム……」
「オーナー… なんか怖い顔になってます。眉間のシワが深くなってますよ」
「おお、すまぬな。つい」
「(つい?)」


― ― ―
長女さんにドギマギな石田さんと、そんなんどこ吹く風な長女さんと、オーナーさんでちょっぴりお茶目な織田さん。
シャイ石田さんはフィオさんが気になって気持ちと足がはやり、面接の時刻よりもだいぶ早くコンビニに着いてしまったとか。居るかな…と思った意中の女の子の姿が見つかって心フワフワしとります。

120125
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