ブルースさんいらっしゃい


「…今回はまた、遅かったじゃないか」
「世話になるからな。手土産の一つでもと思って寄り道をしていたのさ。ほら」
「? なんだこれは。布?」
「マフラーだ。首元が寒そうだと思ってな」
「またそんな…気を遣うなといつも言ってるじゃないか。かえってこっちが気を遣う」
「フィオに倒れられては困る」
「なーにが困る、だ。んーじゃ、さっさとそこに寝て? ちゃちゃっと終わらせて、お話ゆっくり聞かせてちょうだいな」
「すまない」
「…わざわざこんな半人前のメカニックんトコまで出向いて大人しく仰向けになるなんて、ブルース、あんた相当物好きだよ」
「此処はどこよりも格安だからな。…冗談だ。変な顔をするんじゃない」
「ブルースも冗談なんて言うんだ…」

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独り立ちしたフィオさんの元に颯爽と現れるブルースさん。メンテとご飯と世間話をしにやってきます。
140304
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