もし危ない状況になったら隠れていろ絶対に何があっても出てくるな、との条件付きで同行を許可されました。ついでにずっと真子の後ろにでも隠れてろ、という事も。そこはラブ隊長の後ろがいいのだけれど、私は我儘言える立場ではないので黙って真子の後ろにピッタリとストーカーの如くついていく。
「何があんのか、まだ言わへんのか」
「…ごめん」
「別にええわ。お前変なとこ頑固なん今にはじまったことやないし」
小さく溜息をついてまた前に向き直る真子。
だって、もう今日なのだ。私たちを変えた日は。
どこであいつが聞いているかもわからないのに、そう易々としゃべることはできない。
「真子、私のポリシー知ってる?」
「あ?なんやそれ」
「知らないか…じゃあ覚えておいて」
自分はいろんな人に助けられていろんな人に生かされているのだと、私は知っている。
だから魂に誓ったポリシー。私の誇り。
この魂魄が尸魂界の霊子となって世界の一部になったとしても、この誓いだけは絶対に守る。
「私は絶対、仲間を守るの」
「…」
「真子もラブもローズもリサもハッチも、先に行っちゃったひよ里も拳西も白も、私の大事な仲間。だから絶対守るから私の事信じて欲しい」
「だから最初っから信じとるゆーとるやろ」
「うん」
真子は目つきすっごい悪いけど、たまにたまーにすっごいたまに優しい目で私の事見てくる。それが私は結構お気に入り。
だから、きっと大丈夫。
「拳西!!」
たとえどんな未来が待っていても、私は皆を守って見せる。