アジタート
「BP.ex」高梨うきさん宅のフリリクに参加させていただきました!
高梨さんの作品「disillusion」(謙也と白石が幼なじみ設定の謙光)の続編をリクエストしました。
性描写を含みますので18歳以下の方は閲覧をお控えください。
「白石白石っ、これ見てやー」
「あ、これ、懐かしいなぁ。幼稚園の時のちゃう?」
「………」
「せやねん!!懐かしいやろー?」
「ホンマや。これ謙也がおもらししそうになって泣いとる時のやん」
一緒に居る俺をよそに、楽しそうに話す二人に怒りがこみ上げてくる。
ああもう、この間怒って喧嘩したんに全然懲りてへん…!!!
イライラしてイヤホンを耳に突っ込んで、大音量で会話が聞こえへんようにして携帯を弄る。
何が俺にしか欲情せへぇんねん。
俺が一番とか言うたくせに。
結局部長が一緒やと部長が優先になんねん。
そら幼馴染大事にするんはええけども!!!俺恋人!!
しかも!!
今日は謙也くんと二人でデートのはずやったんに!!
『途中で白石と会ってな、暇や言うたらから連れてきてん』
アホちゃうか!!どこにデートの時幼馴染連れてくる人おんねん。ああここに居るなこのアホ!!
……あかん、むっちゃイライラしてきた。
話に夢中になっとる二人からそっと離れてため息をつく。
あーあ、今から帰ったろかな。
「あれ?光やん」
「あ、どうも」
名前を呼ばれて振り返れば、ユウジ先輩のお兄ちゃんのユウイチさんが居って。
ユウジ先輩の兄ちゃん、実は俺の兄ちゃんの後輩やねん。ほんで昔よう遊んでもろとったからちょっとは面識がある訳や。
「あれ?一人なん?」
「あー、…そうですね。ちょお帰ろうかと思うてたとこです」
「あ、ほなちょお時間つぶし付き合うてやー。彼女遅れてくる言うてん」
「ええですよ」
「あ、じゃあクレープでも食べへん?光甘いもん好きやろ?」
おごったるわーって言われて、チラッと二人を振りかえるも全然俺に気付いてへんくて、まぁええかと思うてユウイチさんについてく事にした。
「ほんでなー、そん時ユウジに怒られてん」
「ユウジ先輩短気ですからね」
「せやろー?金色くんの事となると余計でなぁ…」
「学校でもあんなんやし」
「あ、やっぱり?」
おごってもろたクレープを食べながら、ユウジ先輩の話とか部活の話とかした。
ユウイチさんは話上手やし聞き上手やから俺も緊張せずに話せるし、今でも結構可愛がってくれるから仲がええねん。
「っと、あ、彼女からや。ほな光、また家泊まりきぃや」
鳴り続ける携帯を握りしめて、手を上げて駆け出したユウイチさんに手を振る。
まぁユウジ先輩ん家は謙也くんと喧嘩した時とかよう泊まりにいくし、ユウイチさんと音楽の事で話したりするためにいく事やってあるし。
…ちゅーか今度は俺が暇になってもうたわ…。
食べ終えたクレープのかすをゴミに捨てようかと立ち上がった時、腕を掴まれて振り返ればそこに居ったんは謙也くんで。
眉に皺寄せて俺を見とる。
「なんすか」
「急に居らんくなったら心配するやろ」
「あー、別に俺が居らんくても楽しそうやったんでええかと思うて」
「ちゅーかさっきの男誰やねん」
「誰って…、……謙也くんには関係ない人っすわ」
「…………お前もしかして浮気ちゃうよな」
はぁ?
その言葉にカチンときた。
浮気ならあんたも似たようなもんやろ。いっつもいっつも部長と一緒に居って、俺なんて放っておいて。
その事が原因でこの間喧嘩したばっかなんに直る気配もない。
直らんかもしれへんけど、ちょっと位気にかけてくれてもええのにそれもない。
「さぁどうでしょうね。謙也くん全然構ってくれへんし」
「え、ちょ、」
「ほな俺帰るんで」
謙也くんの腕を振り切って歩き出せば、追いかけてきた謙也くんが俺の腕を引いてそのまま公園の隅のトイレに足を向ける。
「ちょ、」
「そんなにあの男がええんか?俺よりええんか?」
個室に連れ込まれると壁に押し付けられて、無理矢理口を塞がれる。
いつもの優しいキスとは違うて激しく掻き回すようなキスに、息を上手く吸えんくて頭がクラクラする。
「んッ、む、ッ…!!」
そのまま空いた手をズボンの中に突っ込むと、また勃ち上がってもない性器を握りしめて激しく上下に扱き始めた。
扱かれれば勃ってくるんは生理現象で、くちゅくちゅと音を立てながら先走りが下半身に纏わりつく。
じわりと感じる不快感に謙也くんの手から逃げようと思うても、上手く動かれへん。
「んんッ、ん、んんッ」
それでも手が止まる訳はなく一層速さを増しながら先端に刺激を与えられて、そのまま射精してもうた。
ジワリと広がる下半身の不快感。
そんなんはお構いなしに更に奥まで腕を伸ばして、今度は秘部を弄り始める。
「んんッー!!ん、んぁ、んんッ」
ぐちゅっと精液にまみれた指が侵入してきて内壁を撫でる様にナカを這いまわる。
それに合わせて収縮を繰り返せば、そこを押し入る様に指が増やされていく。
「ん、ぅん、んんッ!!」
膝がガクガクして立っとれんくて謙也くんの腕にしがみつけば、何を勘違いしたんか指を引き抜いて下半身の衣類をはぎ取られた。
そのまま足を抱えられて謙也くんの熱をナカで受け止めれば、ぎゅうぎゅうと奥へと入ってくる。
思わず身体をビクつかせて唇を離せば、俺の口からは嬌声しか出てこんくて謙也くんのピストンに合わせるように声が上がる。
「あッ、ぅんッ!!あァッ!!あ、」
「気持ちええやろ?あいつと、どっちがええねん」
「ひ、あァッ!!あ、あァッ、」
「俺から離れるなん、絶対許さへんからなッ」
それはこっちのセリフや。
俺はいつだって謙也くんの傍に居るのに、フラフラどっか行くん謙也くんの方やないか。
いっつも部長部長で、さっきかて俺の事気にもかけてくれへんかったのに。
ホンマ独占欲だけは強い人や。
結合部からじんわりと感じる熱と、耳元で聞こえる謙也くんの吐息。
せやねん、もうこういう人やって割きらんとあかんねんな。
謙也くんにとって部長も大事な幼馴染。うん、そうやな。
いちいち嫉妬しとったらキリないわ。
そんな事をぼんやりと考えとれば、せり上がる熱が一層増して身体の奥がドクンと脈打つ。
「ひぁッ、あ、あァッ、や、ダメッ、」
俺のその言葉にピストンを速くした謙也くんが、何度も奥を突き上げて声にならへん声を上げながら射精すれば、同時に謙也くんの熱も俺のナカに流れ込んできた。
「白石ぃー!!おっはようさーん!!」
そう言いながら部長に抱きつく謙也くんを横目で見つつ、コートに足を進める。
嫉妬したらきりないって分かったら、何や自分の中でスッキリしてもうた。
ユウイチさんとの仲を嫉妬する位には俺の事が好きなんやし、もう言い出したらキリがない気がしてきたし。
「なんや光、あれええんか」
「もう気にし出したらキリないん分かったんで」
それに、な。
ユウジ先輩の腕にぎゅっとしがみ付いて肩にもたれ掛かれば、遠くから「光ぅぅぅぅううううう?!?!?!」なんて叫び声が聞こえてくる。
「こうやって謙也くん弄るんも楽しんやないかと」
「……小悪魔ちゃんやなぁ」
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はぁ…ユウイチさんと付き合いたい…(そこか)
小悪魔な光ちゃんめっちゃかわいいですね!謙也さんは贅沢者や!こんなかわいい光たんがいるのに!反省しまくればいいさ!!そして高梨さんのエロは毎度ながら秀逸ですはぁはぁ。
高梨さん、本当にありがとうございました!そして運営お疲れさまでしたー!!
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