あしたもすきよ





7万打フリリク企画
謙光でらぶい初デート
睦路さまリク











同じ部活でダブルスのパートナーで同性である光に緊張しまくって汗だらっだらになりながら告白したんはまだまだ記憶に新しい。オッケーしてもらえるやろうか、なんてそんな甘酸っぱい気持ちやなくて、これから気持ち悪いって拒絶されたらどうしよう、一緒にテニス出来ひんくなったらどうしよう、っていう気持ちからくるドキドキやった。そんな思いをしてでも、俺のエゴだとしても、どうしても伝えたくてたまらなくなってしもたんや。


そんな気持ちに反して、光は泣きそうな顔して「俺も好きです、」と呟いた。嬉しくて仕方なくて、俺は思わずその場で泣いてしもた。そしたら光も泣き出して。


………うん、まぁ今日はこんな俺たちの初デートやったわけなんやけど。最近部活が忙しすぎて久々に、付き合いはじめてからはやっと、二人で出かけた。俺が想像しとったらぶーい感じではなかった、かも。



光迎えに行って手繋ごうとして拒否られて(まずここで大分へこんだ)。映画見て甘味処行ってCDショップ寄って今光を家まで送っとる。

うん、普通に楽しかった。てか光が横におってくれるだけで楽しいし嬉しいし幸せやし。映画も予想以上におもろかった。やけどなんか、なんか俺が思っとるのとちゃうねん!


付き合う前から週末はよう二人で遊びに出かけとった。どっちかのうちでだらだらしとることもあったし、遠くに出かけたりもした。俺はきっと、付き合う前と後に変化を求めとるんやろうな…。


それに光、今日全然喋らへん。緊張しとるんかな、て思ったけどそれでもちょっと寂しいし。




「じゃあ光、今日おおきにな。楽しかったで」

光の頭を撫でてそう言った。なんやかんやしとるうちに光ん家着いてもうた。
うん、いろいろ言うたけど光が傍におってくれて嬉しかった。光が隣におってくれるだけでどんな日も特別な一日に変わる。俺はやっぱり幸せモンやわ。




そしたら光は俺の服の裾ぐって握って俯いて動かへんくなってもうた。

「え、ちょ…光?」
「…………」


よう光の顔は見えへんけど、チラリと覗く耳は真っ赤で体はかたかたと震えとる。あれ?なにこれむっちゃかわええんやけども。
光は顔をばっと上げた。顔も真っ赤で目はうるうるしとっておかしくなりそうなくらいかわええ。



「けんや、さん!」
「は、はい!」
「今日!……、すごく、楽しかった、すわ…!」
「へ、」
「あの、緊張してもて、よう言えへん、けど、すごく……生きてきた中で一番、楽しかった、です」



真っ赤な顔で一生懸命話す光が可愛くて仕方あらへん。そういえば、光はよく見ると案外表情が変わる奴やった。よーく思い出してみよう。手繋ぐの拒否ったときの顔は赤かった。映画のあとの目は爛々としとった。甘味処行ったときは頬緩めとった。CDショップ行ったときも可愛く微笑んどった気がする。そんで、帰り道。俺の手ちらちら見とったのは気のせいやなかったんや。光も手繋ぎたかったんやな。
…なんや、なかなか甘ーい一日やったんや。



「光、ありがと。俺も、今までん中で一番楽しくて、一番幸せやったで」


ぎゅーって抱きしめて、そのままキスした。いつもなら家の前ですんなって怒るくせに、「今日、誰もうちおらんのです…」やなんて。ちょ、期待しちゃっていいですか?


本間に今までで一番幸せなのは、これから。こんな幸せがこれからもずっと続きますように!


俺は、明日もその次もずっと、光が大好きです。








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リクエストありがとうございました!





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