僕のお姫様が一番です。





謙光+塚リョ
大好きなクロ子さんへ!








『僕のお姫様が一番です。』





部活がオフの日、謙也さんとぶらぶら買い物しとったら、意外な二人にあった。


「「あ」」
「おぉ、手塚と越前やないかー!」
「どーも」


何や知らんけど二人は大阪旅行に来たそうな。しっかり手繋ぎよって(しかも離す気配無いし)。ラブラブやな。


「財前さんと忍足さんもデートっすか」
「おう!せやでー!」
「………(なんか忍足さんって犬みたい)」
「大型犬みたいやろ、この人」





そんなこんなで、越前も手塚さんも大阪よぉ分からんみたいやったから案内したることにした。……うん、そこまでは順調やったんや。


ぶらぶら大阪観光したりして、そのあとお好み焼き食いに行って。そこからやな。あー本間なんでこうなったんやろ。



「何言うとんねん!世界一可愛いのは俺の光やっちゅー話や!」
「世界一可愛いのは越前に決まってるだろう」
「光はなぁ、細っこくてぎゅーってすると折れてまいそうなんやで!俺が守ってやらなあかんってなんねん!!」
「越前の方が小さい。俺の腕にすっぽり入る」
「しかも普段は毒舌やのにふたりっきりやと甘えっ子になるんやで!どや!ええやろ」
「そんなもの俺の前でだけ生意気ではなくなる越前のがずっといい」


本間恥ずかしいこの人ら…。謙也さんの俺馬鹿具合は分かっとるけど、手塚さんってもうちょっとまともな人ちゃうの?



「光はなぁ!めっちゃ敏感ちゃんやねん!どこ触ってもよがってむっちゃかわええねん!」
「越前はフェラチオが上手い」


「ちょ!!何言うとんねんあの人ら!」
「あー…もうほっとこうよ財前さん。あの人らきっと何言っても聞かないから」
「…はぁ……」



「ねえ財前さん。甘えっ子になるにはどうすればいいの?」
「は?」
「忍足さんとふたりっきりだと甘えっ子なんでしょ?」
「…!!おちょくんなや阿保!!」
「俺さー全然甘えられないんだよね」
「へ」


「ふたりの時でさえ可愛く出来ないし…ほら、ただでさえあの人何考えてるか分かんないじゃん?俺でいいのかなーって時々考える。あの人モテるしね。」
「………俺やって、ヤっとる時くらいしか甘えるとか出来へんで。訳分からんくなっとる時勢いに任せとるだけで」
「そっかー…俺も次はがんばろっかな」
「それより越前フェラ上手いんやろ」
「違う違う、あの人あんな顔して早漏なんだよ」
「ぶっ!!本間?!」
「そうそう、笑えるでしょ?」






−1時間後−

「光はキスだけで顔とろっとろにさせるんやで!純情でかわええやろ!」
「俺は純情な財前より淫乱な越前のが好みだ」
「はぁ?何言うてんねんっ!」



「次の日部活とかだと本当きついよね、腰とか」
「せやな。本間毎回毎回がっつんがっつん突かれたらきついわ」
「本当あの人らそーゆうとこ分かってないよね」






−2時間後−

「光との対面座位本間やばいで。顔可愛すぎて死にそう」
「越前の騎乗位に比べたらそんなものたいしたことない」



「俺めっちゃ洋楽好きなんやけど」
「本当?iPod貸してよ……あ、俺もこれ大好き」
「やろ?!めちゃええやんな!」
「ん…何この曲?」
「あー……あんな、それ…俺が作ったねん」
「嘘?超すごいじゃん!」






−3時間後−

「外も暗くなってきたし今日はこのくらいで勘弁したるわ」
「はぁ…(疲れた…)」



「光くん、新しい曲出来たらメールで送ってね」
「おう。気をつけて帰るんやで、リョーマ」
「はいはい。また電話するね。次はあんたが東京来る番だよ」



「(光くん?!)」
「(リョーマ…)」
「「(仲良くなってるし…!!)」」



今日で分かったんは、謙也さんが俺のこと好きすぎるくらい大好きってこと。あと手塚さんはリョーマをむちゃ大事にしとるってことやな。


そう思ったらなんや嬉しくて、「なぁ光、リョーマって呼んどるん?!なぁ!」ってうるさい謙也さんの腕に抱き着いてやった。視界の端にまた仲良ぉ手ぇ繋いどる手塚さんとリョーマが映って俺まで幸せ感じたりして。


お騒がせカップルめ、またいつでも遊びに来いや!





- 13 -


[*前] | [次#]
ページ:




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -