屋上と同人誌と私(謙光+ちとくら)



・下ネタ全開阿保全開
・白石が変態です










昼放課。屋上で白石と千歳と飯食っとった。光、今日は遅いなぁ…。

−ガチャッ
「ちわっす」
「おー光、なんや今日遅かったなぁ」
「や、面白いもん見っけたんで」
「「「面白いもん?」」」

光は俺達の円に混ざるように座り、鞄を開けた。んで一冊の本を取り出したんやけど……表紙は俺と光と思われる男二人(めっちゃ上手い)が裸で抱き合っとるやつやった…。

「「おぉーっ!謙光本!」」
「謙光言うなや!」
「めっちゃ読みたい!めっちゃ興味ある!なぁ財前開けてええよな?!」
−ビリ
「白石お前興奮しすぎやし!てか開けんな!」
「クラスの漫画研究会の女子がこれ見て騒いどってん。あいつら絶対腐女子やで」
「光くん、これタダでもらったと?」
「んーん。代わりにネタ提供しといたっすわ。謙也さんは騎乗位が好きで、あと案外言葉攻めが「あぁあぁあ光お願いもう止してくれえぇえ!!!!!」

それは所謂同人誌っちゅーやつやった。ユウジからテニス部の奴らのもあるらしいでーとか聞いたことあったけどまさか自分と光のを見ることになろうとは。そして光ちゃん、白石がいるところでこれは出しちゃあかんかったと思います。


「『ツンデレ後輩攻略本〜夜も浪花のスピードスター☆〜』って書いてあるばい」
「ぶはっ、うはははははは!はは、やばい!めちゃおもろい!」
「白石!!!!!」
「光くん、実際謙也は夜もスピードスターっちゃか?」
「あ、はい。謙也さん早漏っすよ」
「あぁあぁああひかるぅううう俺に味方わおらんのかぁあぁああ!!!!!」
「み、見てみこれ、『なぁ光、ここがええんやろ、なぁ?美味そうに俺の指くわえとるで』やって!ぎゃー!ぶははははは腹痛い!」
「お前笑いすぎや!」
「『ほら、言えんの?謙也さんの精液おいしいです、て言うてみ?』やって!!!!!阿保か、絶対千歳のが美味いわ!!!!」
「さすがに今のは俺も恥ずかしいばい…」


「あ、そーいえば千歳先輩と白石部長のももろてきましたよ」
「でかした財前っ!はよ出せ!」
「し、白石はほんに可愛かねぇ…」
「おい千歳、自分に言い聞かせるようにせんでもええんやで。あいつは可愛ない、変態や」
「ネタと交換言われたんで。千歳先輩が巨根のせいで部長はフェラが辛い言うとった〜て伝えときました」
「ごめんけんやぁ謙也の気持ち分かったばぃい」
「おぉ、仲間出来た…」


満面の笑みで白石が光から同人誌(ちとくら本…)を奪いとった。

「……………消えたい」
「あ、千歳先輩が標準語使った」
「末期や…」
「やばい…!千歳これ本間よく出来とるぅ!」

表紙には千歳に後ろから突かれる白石。正直見たくない。

「『パーフェクト・ペニス〜どんどんイくばい〜』て…酷いな…」
「…なんや、部長がイくときに『絶頂〜』言うんは腐女子の夢やって言うてましたよ」
「おぉ!そんなん言うたる言うたる!さすが俺!ちんこもバイブル!」
「お前には恥じらいっちゅーもんは無いんか」
「よっしゃ千歳!今日はこれを台本にヤるか!」
「勘弁してほしいばい…」


俺と光は、この日白石と千歳がどうなったかは知らない。てか知りたくない。
ちなみにあんだけ嫌がっといて夜謙光本をオカズにしたのは光にも絶対内緒や。

まぁ本物の魅力一番分かってんのは俺やけど。あー俺も出そっかな、謙光本。

………誰かつっこめや!



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