「もうすぐクリスマスですね」
「クリスマス……?」
「そうですよ。12月25日はクリスマス、でしょ?」
「ああ、あの鹿連れたメタボじじいが子どもの寝込み襲う祭りね」
「そこは全力で否定しますよ僕」
クリスマスのイルミネーションがチカチカと目に眩しい12月。僕にとっては初の彼女と過ごすクリスマスを迎えようとしていた。
「一応確認しますが24日空いてますよね?」
「は、24日?私にイブの予定がないわけないでしょう?」
「ちょっと待ってください。空けといてって言いましたよね?1ヶ月も前に僕言いましたよね!?」
「うわ、右から左に受け流してた」
「ふざけんな!」
若干涙目の僕を彼女はどうどうとか言いながら慰めた。
「長い人生諦めも肝心だよ。ドンマイ」
「誰のせいだ誰の」
「誰も悪くないよ。強いて言うなら時代のせいかな」
「お前だろ!」
サンタさんお願いです。僕の彼女をもっと普通にしてください。
僕の彼女は自意識過剰
(ちなみに予定はなんですか)
(神田と一緒に神田ママンの誕プレ探し)
(パッツン滅びろ!)
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ちなみにパッツンは仏教徒だと思われるのでクリスマスガン無視です