「な、メシいかね?」
「食堂ですか?別にいいですけど、今混んでるんじゃないですか?」
「違うさ、外に食べにいかないかなーって」
「なんで」
「俺、お前をもっと知りたいんさ」
「58点」
「点数つけんなよ」
「いえ、びっくりして」
「で、行くの?行かねーの?」
「えー……」
「メシが嫌ならラブホでもいいさ」
「殴りますよ」
「おれ守りより攻め派なの」
「聞いてません」
「なぁ、メシ行こうさ〜」
「えー……」
「うんって言わなきゃ泣くぞ。地団駄踏んで転げ回るぞ」
「他人のフリしますよ。大体なんで私なんですか。他に可愛い女の子見つけて勝手にベッドインしてくださいよ」
「そんなことしたらお前妬くじゃん」
「ふふ、寝言は寝て言ってください」
「俺がおごるから行こうぜ。それならいいさ?」
「仕方ないですね。この近辺で1番高いお店調べといたんでそこへ行きましょう」
「なにそれタカる気満々じゃん」
「なにか問題でも?」
「……給料で払える額にしてね」
「……ふふ」
「ちょ、返事は?!」
ラビと策士
(メニューにあるもの全部持ってきてください)
(お前は俺を破滅させたいの?)
20110430