「デロさん、歌とか歌えます?」

「んー、ちょい苦手。ヒヒッ」

「じゃあ特技はなんですか?」

「暗殺」

「合格!」



部屋に戻ると俺の相棒と見知らぬ女が談笑していた。
いや、こいつ誰だよつーか人間じゃん何やってんだよデロの奴。



「なにやってんの」

「デビット!おかえり、ヒヒッヒ」

「お帰りなさい」

「なに普通に馴染んでんの」

「デロスカウトされた!」

「スカウトしました〜」

「はあ?」



のほほんと笑顔で近況報告をするノア1人と人間1人。…頭が痛い



「申し遅れました、私こういう者です」

「…スカウト天国?なに?新手のキャバクラ?」

「よく行かれるんですか、そういうの?」

「行かねーよ!」



ですよねーと女は笑ったが目は笑ってなかった。いや行かねーよ!



「私共は未来の俳優やアイドルの卵をスカウトして育てる芸能事務所をやっております」

「で?スカウト?」

「はい、お二人でユニットなんていかがですか?ピンクレディー的な!」

「それ女のユニットだよねむしろジャンル大幅に違うよね」

「デロさんの特技はお聞きしたんですけど、デビさんはどのようなご趣味をお持ちですか?」

「人殺し」

「合格!」

「だから何でだよ!」

「ねぇねぇ、ユニット名はどーすんの?」

「そうですねー、ストロベリー娘なんていかがですか?」

「なにその乙女の夢が詰まってそうな名前」

「お気に召しませんか」

「ちょっと可愛すぎるね〜」

「じゃあデストロイ侍とか」

「あんたネーミングセンス悪いのも大概にしなよ」

「かっこいーね、ヒヒッ」

「じゃあ決定で!」




…もう嫌






ジャスデビ

スカウトガール


(デビュー決まりましたよー)
(悪夢だ)







20110101
 





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