耳かき演義
2011/12/06 01:30 [小ネタ/会話]

膝の上 白い盆天舞い踊り 鼓膜を破る漢のロマン
(短歌 作・武王)

「っつう訳で、とうとう天化のお膝耳掻きデビューだぜ」
「ほら、王サマ動いちゃ危ねぇさー。じっとしてな」
「おう、っはー、柔らかー……く…ねぇな」
「当たり前さ」
「……だよな…」


「気持ちいいさ?王サマ」
「んー、さいこう、ごくらくーへへへ」
「えへへ」
「俺が欲しい場所に言う前に手が出るんだぜ?俺ら耳まで相性いいよなー。なぁ天化、天化愛してるぜっ」
「……んっ。王サマ、はいよ反対っ!!」
「あーい…(はは、コイツ耳赤い!)天化って耳かきプロなんじゃねぇ?愛の力でリラック」
「そりゃ伊達に10年コーチの耳かきしてねぇから」
「………あ?え?」
「へ?ああ、弟子だしよ、俺っち」
「ばっ…ばかやろテメェっ!んじゃあ俺は二番の男ってことかよ!?」
「はぁぁ?どうすりゃーそうなるんだかこの王サマは」
「だってよ耳かきって親密度の表れじゃねぇか!恋人の特権じゃねぇか!それがお前…っ」
「散々遊び倒したあーたが言うことかい!耳の1個や2個」
「ばっかテメ、行きずりエッチはしても行きずり耳かきなんてしねぇだろ!?そこで重さ察しろよ!」
「なっ、な…」
「ナンパもデートもエッチもOKで上手くいきゃキスもごっくんもOKでも!耳かきは!金払った娼館でも出来ねぇんだよ!!」
「――――………!!」

ちゅんちゅん朝チュン

「楊ゼンさん、一夜きりの約束で耳かきさして欲しいさ。経験値積みてぇ」
「……(浮気の仕返しか…)」

end.

  
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