「よう王サマ!封神台から来ちまったさ!」
──というある昼下がり。西岐城を揺るがすバトル勃発の予感です──。
「あら天化さん。お忙しいところ……ふふ、抜け出していらしたんですか?」
「お、あーたが王サマの嫁さんになったんだな、へへ」
(くうぅ!可愛いプリンちゃんツーショって和むなぁ〜。俺ってばモテモテじゃねぇかよオイ)
「生憎武王には政務が残っていますし、天化さんは部外者ですから」
「傷押してまで働かせることはねぇべ。この人、最後はちゃんとやる人だって……ああ、あーたは知らねぇんだっけ?日があせーもんな!あっちゃーぁ、すまねぇさー、ついうっかり長年の癖が出ちまってね」
(和…なご…あれ?)
「ご自分の政務を放り投げて人間界に関与するようでは、貴方も"狐"ですよ天化さん?」
「へっ!宮中に取り入ったお妃さんはあーたの方さ!さっさと田舎に帰ってなちっこい嬢ちゃん」
「おっ、オイオイオイおめーらちょっとストッ───」
「王サマは」
だん!
「武王は」
だん!
「「黙ってて!!!」」
だだだだん!
「…………ぷ…はい…」
「──だいたい護衛の一人も連れずになにボサってしてるさ平和ボケ」
「今護衛を呼びますか?追い出されるのは貴方ですが」
「なにさっ!!……ったくこれだから──返せ!!俺っちの王サマ返せ!!」
「武王は周の王です、誰の物でもありません!誰かのモノとなる王をお望みですか?それで先の紂王となんの違いがあると」
「おっ……お…王サマが大好きな乳がちっちぇーからってひがんでんじゃねー「天化ソレ言っちゃだめェエェェェエー!!!!!!!!!」
というお告げの夢を見た武王が、寝台で笑いながら召されかけたかもしれないある日の生き恥。史実には残せませんでした…(by旦)