おやすみ(韋護楊)
2012/04/19 01:46 [小ネタ/会話]

韋護楊小ネタ会話。

***


「また昼寝かい?」
「んー、ま・俺ぁ寝れば寝るほど本領発揮するっつうことよ。ぐうぐうベリグー!」
「古っ…い、いや、確かに睡眠は大切だけど。少しは手伝う気持ちがあってもいいんじゃないの」
「……手伝って欲しいっての?オメーが?」
「まぁ、ことを広げられても困るから大人しくしていてくれて構わないけどね、結局の所」
「なぁ楊ゼーン。寝てる時こそ頭にわいてくる考えってねぇか?寝かかりのときによう、こうモワァーッてなって眠れねぇアレが」
「──ああ、レム睡眠時に気持ちが高ぶる状態のことだね。精神と神経を休められていない証拠だよ」
「ああ確かに」
「意外だな。軽い躁状態の場合に出る症状だそうだよ」
「そう?」
「そう。」
「……よーぜんお前」
「違うから!シャレじゃないから!」
「またまたぁ!んなこと」
「……キミの顔見ると気分が沈むよ…その鬱蒼とした顔と髪と性格をなんとかしてくれないか」
「うっ、そう?」
「あああああ!もう!やっぱりキミが寝てくれないと僕の気が休まらないんだ!少しでも黙っ…」
「寝るんだか寝ないんだかどっちよ?」
「寝っ…」
「楊ゼン」
「起きてるに決まってるよ。僕は」
「体は寝たがってるぜ?」
「韋護くん!!いい加減にして!」
「おし、イイ加減にな」
「――……!!」
「おやすみ楊ゼン。最近寝てねぇだろ。寝顔一個で子守唄歌っててやらー」
「…………」


(……それでキミも本当に一緒に眠るんだ?)
(なんで朝勃のハナシがこう難しくなってんだろ?)
(毎日そんなに近くに寝顔があって眠れるほど、僕の心臓は強くないんだけど)
(ネタフリ上手め、これじゃ前も後も突っ込めねぇなぁー)


「韋護くん」
「んー?」

「……"寝ない"、……とは、一度も言ってない」

そんな風に越える一線。
欲しがったのはどっちだ?


  
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