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起きてください、主将さん



烏野高校合宿中。



「大地さーーん。もう皆起きてますよー」

「……なまえ…?」

「そうですよー。主将さんが遅刻したらやばいですよーー」


いつもはちゃんと早起きなのに、今日は珍しく目が覚めなかったようで、もう起きてないのは大地さんだけだ。

「大地頑張ってるからしばらく寝かせてやるべ」

「そうだなぁ。もう少ししたらなまえちゃん起こしに行ってあげてくれるかな?」

スガさんと旭さんにそう言われたのが6時。
さすがに6時半には起こさないと、と思い部屋に来たはいいけれど、起きない。

「大地さんってば!」

大地さんって普段はあんな大人なのに、寝起きはこんな悪いの…?全然起きないんだけど……。

「大地さああああん!!」

「なまえ耳元でうるさいよ…」

「だって起きないんですもん!」

もう……。


「……大地。起きてよ」

部活中は先輩と後輩マネージャーってことで敬語だし、さん付けだけど実は普段はそんなことない。


「ねぇ、起ーきーてー」

「なまえ……」

やっと目が開いたようで、ボーッとこちらを見ている。
いつもの大人っぽさは何処へやら。


「起きた?おはよう大地」

「悪い…すっごい寝てた」

「大地ってば起こしても全然起きな…んんん…」

思いっきり頭を掴まれて、引き寄せられ、唇と唇がしっかりと当たった。

ちょっと、朝からこれは…刺激が、強いんですけど…!


「ん、目ぇ覚めた」

「もー…」

大地が満足そうに笑うもんだから、私はもう文句も言えなかった。


さて、朝ご飯に行かなくては。

「おはようこざいます、大地さん」

「……」

敬語に戻した私を少しだけ不満そうな表情で見てくる。
私は無視して笑顔で大地さんの腕を掴んで引っ張った。


「早く朝ご飯行きますよー」


って。





大地さん、今日も一日主将さんとして頑張ってくださいね。





起きてください、主将さん
(「おはよう、なまえ」)







あとがき

大地さんは彼女さんの前だけでは、意外と大人じゃない気がします。
ちなみに彼女のなまえちゃんは二年生です。




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