零崎少女の蒼穹観察 | ナノ


▼ 2話

会議が終わり私は保健室に向かう。

(会議は退屈だったけど風紀委員長さんの行動はなかなか面白かったなー!)

思わず口角を上げる。
あの後、雲雀恭弥にケチをつけた緑化委員達は噛み殺された。
まぁ、ケチをつけたらたから噛み殺されたのではない。
ただ単に雲雀恭弥の前で群れたから噛み殺された。
それだけの話だ。

ガラリと音を立てて扉を開く。
私の特等席である日当たりの良い席にはシャマル先生が座っていた。

「あららぁ?シャマルせんせー何してるんですか?そこ、私の特等席なんだけどねー」

「おめー、少しは授業に出たらどうなんだ?」

「それ、仕事をしっかりしないせんせーには言われたくない話だよねぇー!私がいないと男共は手当もできないんだぜー?全く困っちゃうよ!」

そう言いながら私は手をひらひらさせ困ったポーズをとる。

そう、このロリコン教師(悔しいけどイケメン)は女の患者しか見ない。男が来ても彼が処置をする事は滅多にない。私がそれをカバーしてたりするのだけど。それのお陰で私は授業をサボることができるので困ってはいない、寧ろ感謝するべきなのかな。授業をサボる理由が出来るからね。

「でも今日はもう帰りますね!」

皮肉を込めて 仕事お疲れ様でーす、と言って保健室を出た。
後ろから 午後の授業はちゃんと受けろよ、とかそんな様な事聞こえたけど無視した。

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