零崎少女の蒼穹観察 | ナノ


▼ 1話

並盛中学会議室にて

「プリントにあるようにこれが二学期の委員会の部屋割りです。」

現在会議室では二学期初めの全委員会の集まりが行われていた。
これでも一応私は保健委員長という立場なので今日の会議に参加していた。

(保健委員はどこかなーっと…)

プリントには[保健委員:保健室]と書かれていた。

各委員会の部屋割りが終わったところで隣から「えーっ」と声をあげた生徒がいた。

「何これ!?応接室使う委員会ある。ずるい!どこよ!」

彼女がそれを指摘すると周りの顔は悪くなっていく

(ささっと終わらせたいんだから黙っててよ…しかも応接室を使う委員会って…)

「それ、風紀委員じゃなかったっけぇー?(ボソッ)」

隣の女子生徒にだけ聞こえるように呟くと、彼女はサッと顔が青く染まる。

「何か問題でもある?」

左腕には風紀と書かれた腕章、旧服の学ランを纏った男子生徒が彼女に目を向けた。(睨んだという表現が正しいかもしれないが)
隣の女子生徒は肩を上げて立ち上がると
彼に向かって頭を下げた。

「いえ!ありません!すっ、すみません!雲雀さん!」

そう、彼こそが並盛中学の風紀委員 雲雀恭弥であった。

(いやぁ、相変わらず怖い怖い)

そんな思ってないことも考えているうちに会議は再開していた。


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