零崎少女の蒼穹観察 | ナノ


▼ 10話

次に私が目を開けると笹川京子がそこにいた。周りの見慣れた風景を見てここが病院だとわかった。

「あ、ツナくん!沙織ちゃんが目覚ましたよ!」

「鶴見!大丈夫!?」

「おうおう、私はこのとーり大丈夫だぜ!」

「よかったぁ…」

「あ、私はそろそろ行くね。じゃあね!ツナくん、沙織ちゃん」

「あ、うん!気をつけてね!」

笹川京子と入れ替わりでリボーンが私の病室に入ってくる。

「やっほー!何か用でもあった?」

そういった瞬間、目の前の赤ん坊が銃を向けてきた。それを見た沢田は慌ててリボーンを止めようとする。

「ちょ、リボーン!お前何やってんだよ!?」

「おい、鶴見沙織。おめー、何者だ?六道骸の頬の傷、明らかにツナやヒバリが付けたものじゃねー。沙織、おめーがつけたものだろ?」

「はぁ!?何言ってるのー!?」

「うるせぇ、黙ってろ」

そう言って沢田に銃を向けると沢田は情けない悲鳴を上げた。

「…」

「それに、おめーに銃を向けたとき怯えもしなかった。それはおめーが拳銃を向けられること・・・・・・・・・・に慣れているから・・・・・・・・じゃねーのか?」

「そんなわけないだろ!ごめん、鶴見!」

「いーって!キャハハ、なかなか面白いね、赤ん坊!沙織ちゃん、そうゆー子好きだよ!惚れちゃうー!キャハハハハ!」

その後、リボーンは納得のいかない顔をしていたが沢田が無理矢理連れて帰った。
また、鶴見沙織がボンゴレファミリーに誘われるのはまた別の話だ。

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