零崎少女の蒼穹観察 | ナノ


▼ 6話

「おーい、笹川兄!調子はどんな感じぃ?大丈夫かなー?」

音をたてないように静かに扉を開く。
扉の先にはベットの上にいる笹川了平、笹川了平の見舞いに来ていた沢田綱吉と黒いスーツを来た赤ん坊がいた。

「うむ、極限に大丈夫だぞ!」

「お前は…」

「鶴見!?なんでここに…」

「なんでって…治療の為に決まってんじゃんかぁ!沢田は笹川兄のお見舞い?」

「う、うん…、っていうか鶴見が治療してんのー!?」

「まぁーね!相変わらずオーバーリアクションとツッコミだね!芸人目指せばぁ?」

売れないと思うけど!と付け加えてキャハハと笑った。

「目指さないし、結構ひどいー!!!」

それよりも、と話を変え黒いスーツの赤ん坊の方に目を向けた。

「其方様はどちら?可愛い坊主だね、沢田の隠し子?キャー、沢田も隅に置けないね!」

「ち、違うよ!!コイツは…」

沢田がそう言いかけたところを赤ん坊は彼の言葉を遮った。

「俺はリボーン、ツナの家庭教師で最強の 殺し屋 ヒットマン だぞ」

「ちょっ!リボーン!!!」

「へぇー、最強かぁ!じゃあ強いんだね」

「当たり前だぞ」

有無を言わせなさそうな感じが《 人類最強 あいかわじゅん 》を思い出させた。たかが裏社会のとはいえ最強の名に相応しい人物だろう。
ああ、嫌なものを思い出してしまった。



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