未来への魔法 | ナノ
人は見かけによらず
今は俺が「最年少の幹部」だなんて言われているけど、本当の「最年少の幹部」はアイツだ。
「山崎君、ちゃんと見っけられてっかなぁ。」
「なあに、山崎なら大丈夫だろーよ。」
「左之の言う通りだぜ?」
俺が新選組に入った時、不思議な奴に会った。
そいつとは屯所の入り口で会ったんだ。
『どうかしたのか、お前。』
『ええ?!・・・あー、気にないで下さい。』
『いやいや、見るからにお前怪しいだろ。』
屯所の中に入ろうとしているのは目に見えてるのだが、中の様子を見ては入り口の前でウロウロしている。
『誰に用?』
『えーと、『お!お前ここにいたのか!』
すると左之さんが現れた。
『あ、原田さん。おの、やっぱり土方さん『怒ってるな。』・・ですよねー。』
『ちょっとちょっと!幹部を「さん」付けなんてソイツ何者?』
『・・・あ、そっか!僕、その時いなかったんですね。
初めまして藤堂くん。僕は4番組組長の蒼井ゆきです。』
『よ、4番組組長ー!?』
まさか幹部の一員だとは思わなかった。
俺より幼く見えるし、背も小さいし。
それに俺より腕が立つ風に見えなかった。
あれから3年が経った。
俺は17でアイツは18。
俺は16で幹部になったけど、アイツは14でなったらしい。
人は見かけによらず
(僕、今日まで最年少だったんだ!)
("今日まで"?)
(今日から君が最年少!!)
(その言い方ひどくね?)
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