黒子のバスケ(長) | ナノ




03:体育館

03:体育館

他の教室の前を通りすぎて階段と外に続くドアの前に来た。
さつきちゃんに階段を見ててもらい私はドアの窓ガラスで左右を確認する。

体育館に入るには鍵が必要だと思い出した瞬間体育館の電気が着いたのであろう近くの窓ガラスから光が漏れる。

「体育館からかな」
『誰か先に鍵を開けてくれたのかもしれないね…急ごう』

ドアの鍵を開いた瞬間後ろの廊下から声が聞こえる。
人ではない、ゾンビだ。
『さつきちゃん』
「うんっ」

私とさつきちゃんは外に出て体育館に小走りで向かう。
周りを警戒しながら体育館の扉を叩く。

ドンドン!!

「誰か居ませんか」
『居るなら開けて下さい』

中からバタバタと走る音が聞こえて扉が開かれる。

「入って」
『ありがとうございます』

素早く体育館の中に入れば男が3人居た。

「桃井さん」
「く、黒子君!?」

さつきちゃんの知り合いで良かったと思いつつ視線を感じた方を見る。

『…私は苗字名前芙蓉女子学園高校1年です』
「俺は氷室辰也、陽泉高校2年だ」
『皆さん知り合いなんですか?』
「うん」
「僕は黒子テツヤ誠凛高校1年です」
「俺は火神黒子と同じ1年だ」
『よろしくお願いいたします』

軽く自己紹介をしていると外が騒がしくなった。
2020.6.15.



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