黒子のバスケ(長) | ナノ




02:出会い


薄暗い廊下に出てスマホのライトで周りを照らす。
私の居た教室は1年1組のようで階段が近かった。
階段から下りてくるかもしれないゾンビに警戒しながら隣の2組の前を通る。
(此処は中学校か高校か…いずれにせよ不気味な所だし怖い…)

カタン

2組の教室の中から音がした。
そっとドアに手を掛けるが鍵が掛かっているらしく開かない。

『誰か居るの?』
「……どなたですか…?」

女の子のようだ。
弱々しく今の状況に混乱したか細い声だった。

『大丈夫、ただの女子高生です。危害を加えたりしませんから鍵開けて下さい、貴方も訳の分からない黒いスマホを持っていませんか?』

ガチャッ

恐る恐るドアが開かれてピンク色の鮮やかな髪が揺れる。

『大丈夫ですか?私は苗字名前芙蓉女子学園高校の1年です。』
「桃井さつき、桐皇学園高校1年です」
『同じ年ですね、さつきちゃんと呼んでも?』
「勿論いいよ!名前ちゃんよろしくね」

さつきちゃんには特に特別なミッションはなくスマホに新しいミッションで体育館に向かえとミッションが出ていたから私と一緒に体育館へ向かうことになった。

『さつきちゃんは私の左を歩いて…敵がまた現れるかもしれないから』
「…敵?」
『ゾンビ。さっき私ミッションで1体倒したの』
「っ」
『大丈夫、私が守るよ絶対に』

左隣を歩くさつきちゃんの手を軽く握り微笑みかければさつきちゃんも安心したように微笑み返してくれた。
可愛い。


2020.6.15.

さつきちゃん可愛い。

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