黒子のバスケ(長) | ナノ




01:ミッション


『…寒い』

目覚めると暗く冷たい床に倒れていた。
家ではないという事だけ理解出来たが私が此処に居る理由が分からない。
周りを見渡せば黒いスマホと薙刀が落ちていた。
ポーン

いきなり黒いスマホにメールが受信されたようで自然に目線を移してそっとスマホを手に取る。

<単独ミッション>
武器で敵を倒せ
報酬:スマホ、薙刀

『…敵…?』

そう呟いた瞬間教室のドアがガタガタと荒く叩かれ開いてしまった。
姿を表した敵は一般的に知られるゾンビと呼ばれるそれだった。

「ヴゥガアァ!!」
『っ、嘘でしょ…』

人ではないそれに臆するも薙刀を手に取り攻撃する。

(頭を狙えば倒せるか?)

頭部に薙刀を降り下ろせば腐った皮膚と体液が床に飛び散りゾンビは動かなくなった。

ポーン

<単独ミッション>
安全区域:体育館へ向かえ
ゾンビを倒したのを見計らったように新しいメールが入る。

数時間前まで持っていた筈の鞄は周りを探しても無かったので仕方なく手にスマホと薙刀を持ち教室から出る事にして足を踏み出した。

2020.6.1.

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