黒子のバスケ(長) | ナノ




00:始まり


友達に誘われて興味のないバスケットボール選手達を眺めた一日が終わった。

正直試合を見ていて格好良いとは思ったが、まだ心の傷が癒えていない身としては何とも言えない複雑な気持ちになって思わず溜め息をつくと目の前を一匹の黒い猫が横切った。

昔の言い伝えでよくある黒い猫は災いをもたらすとか私は信じていないがこの日は違った。
背筋が凍るような感覚があったからだ。

『…早く帰ろ』

駆け足でその場から逃げるように去ったが今思えばもう遅かったのだ。
これから命を賭けたゲームに参加させられるなどあの時の私は知りようもなかったのだから。

2020.6.1.

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