嫌がらせ
「トシ〜!トシ聞いてくれ〜!トシ〜!」
「あぁ!?なんだよかっちゃんうっせぇな」
「総司にとうとう女ができたみたいなんだ!トシ〜!」
「は!?!?!?!?!?!?」
「この間総司がノブ殿に似た美人を壁に押し付けてたのを偶然見てしまってな、」
「は!?押し付ける!?」
「ちょっと脅してるように見えなくもないくらいの迫力でな!」
「は!?!?は!?!?」
「それでもう心底驚いてしまってな!とうとう総司にも春が来たかと思って、その日の夜、本人に直接聞いてみたんだ」
「アイツ何て言ってた!?!?」
「綺麗な人ですよねって!綺麗な人だぞ、トシ!!全くもってけしからん!!」
「!!!!!!!!!!!!!」
「で、だな、俺にも紹介してくれって言ったらな、いくらでも紹介しますよ、幸い女の子には困ってないから…って!!」
「(白目)」
「いつの間に知り合ったんだか不思議でな。聞いたら知り合いのつてで、なんて言って誤魔化すんだこれが!!」
「(泡吹き)」
「いやぁ、たまげたよ!アイツも隅に置けんなぁ!トシに似て下半身がユルユルになってしまったらどうしようか!ははは!」
「…おいかっちゃん」
「ん?どうしたんだトシ、木刀なんか持って」
「ちょっと出掛けてくる」
「ど、どこに行くんだ?」
「その雌狐の穴蔵に乗り込んで木刀ぶっ差して二度と使いもんにならねぇようにしてくる」
「トシ!!何てことを言うんだ!総司の初恋だぞ!?どうして素直に喜んでやらんのだ!」
「喜べるかっつーの!どこの馬の骨とも分からねぇやつに誘惑されやがって!!総司の奴ぜっっってぇ許さねぇ!!!!!」
「なんだトシ、総司がモテるのが気に食わんのか?」
「そんなんじゃねぇよ馬鹿!!」
「馬鹿とはなんだ馬鹿とは!!」
「かっちゃんが分からず屋だからその通りのことを言ったんだよ!!」
「どこが分からず屋だ!狭量なのはトシの方じゃないか!!」
「何だと!」
〜取っ組み合い〜
「あれぇ、珍しいなぁ。どうしたんですか二人とも(ニヤニヤ)」
「!!」
「総司!!!」
「うわ、土方さん髪の毛ボッサボサ!ウケる(笑)」
「てめぇふ ざけんな!!!」
「あっごめんなさいお邪魔しました。僕はもう行きますんで、どうぞ喧嘩続けてください。それで土方さんは近藤さんに嫌われていなくなってくださいね」
「総司てめぇ!!!!!誰の所為で喧嘩になったと思ってやがる!!!」
「はぁ?知りませんよそんなの」
「てめぇが誰にでも股開くからいけねぇんだろうが!!!くそったれ!!」
「な、なんと!!総司はえむ属性だったのか!」
「違いますよ近藤さん…というか股開くって何の話ですか?僕男なんですけど」
「てめぇ今誰と付き合ってんだ!?あぁ!?」
「あー、そのことか(ニヤ)」
「確信犯か!!!!!!!」
「うーん、今は〇〇さんですよ。因みにその前が××さんで、その更に前が●●さん(ニヤニヤ)」
「!?」
「な、なんと!既にそんなにものにしていたのか!全然気付かなかったぞ!」
「あ、安心してください。誰とも関係は持ってないんで。ただのお友達(…というか嫌がらせする相手)ですよ」
「そうなのか…?」
「はい。だって誰かさんと穴兄弟になるのなんて真っ平御免ですからね」
「誰かさん…???」
「……………………………………………」
「いやー、女癖が悪いのってほんっと最悪ですよね」
「ん?あ、ああ、まぁ、そうだが?」
「ねぇ、土方さん?(ニコッ)」
「………………………………………………」
「あっ、そういえば、近所の☆☆さんもこの間婚約しちゃったみたいですよ。残念でしたね土方さん(ニコッ)」
「………………………………………………」
「お、俺には話がよく見えんのだが…?と、とりあえず綺麗な人は俺にも紹介してくれ」
「もちろんです(ニコニコ)」
「紹介せんでいいっ!!!!」
…分かりにくいですが総司が土方さんの歴代の女の人に嫌がらせする話でした(笑)
土→←沖のつもりです。
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