bookシリーズ | ナノ


[7/26]



土方さんと総司くんが、アイラブTシャツを作りに行ったら………



店員「こちらにプリントしたい言葉を書いてください」

土方「ん〜、どうしようか」

総司「え、今更悩んでるんですか?決めてこなかったの?!」

土方「だってよ、アイラブ総司じゃ直接的すぎねぇか?」

総司「だいじょぶだいじょぶ!」

土方「んなもんどこで着るんだよ」

総司「ん〜……部屋とか」

土方「ほら、やっぱりお前も外では着ねぇんじゃねぇか」

総司「え、ていうか土方さん外に着ていくつもりだったんですか?」

土方「いや、そういうわけじゃねぇけど、どうせなら外でも着てぇっつうか」

総司「ん〜、じゃあアイラブ沢庵にしたらどうですか?僕はアイラブ金平糖にするから」

土方「やめてくれよ。大体、三文字じゃバランスが悪い」

総司「分かった分かった!じゃあアイラブ俳句でどうですか!!僕はアイラブ豊玉にします!」

土方「却下」

総司「えーどうしてですか!!いいじゃないですか〜すごい僕たちにぴったりだと思いますよ」

土方「(無視して)それはそうと、総司は何にする気だったんだよ」

総司「(不貞腐れながら)もちろん、土方ですよ」

土方「マジかよ」

総司「でも、色々考えてやめようかなって悩んでます」

土方「色々?」

総司「だって、もし"つちかた"とか"どかた"とか読まれたら死にたいし、それに、遠い将来結婚して土方総司になったら、自分のこと好きみたいでやだし」

土方「(恥ずかしいやつ…)なら歳三にしろ」

総司「んな、今更嫌ですよ!自分だって総司はやめようとしてるくせに!」

土方「じゃあ剣道ならどうだ。二人お揃いにできるぞ。それとか、アイラブ誠とかな」

総司「それを言うならアイラブせっく…」

土方「言わせねぇぞ」

総司「じゃあどうするんですか!僕もうアイラブ近藤にしますよ!」

土方「んだと!じゃあ俺だってアイラブ斎藤にしてやる!」

総司「うぅ……酷い!土方さんの浮気者!!もうアイラブ浮気にしてしまえ!!」

土方「ったく…言い出したのはお前だろうが!もういい、アイラブ総司にする」

総司「!!!……ぼ、僕も!!!僕もやっぱり土方さんにする!!」



数日後。



店員「Tシャツいい感じに仕上がってますよ〜(にこにこ)」

総司「(わくわく)」

土方「(どきどき)」

店員「はい、ご確認くださ〜い。えっと……こちらがアイラブ総司で、……えー、こちらが、アイラブとよたまですね!!」

土方「と、とよたまぁぁ??!」

総司「ふふん、違いますよ、これね、ほーぎょくって読むんです」

店員「これはこれは……失礼いたしました!アイラブ豊玉ですね!!」

総司「そうです〜アイラブ豊玉です〜!!わぁ、よくできてるなぁ……………ってアレ?土方さん?」

土方「ってっめぇこのやろう!話が違ぇじゃねぇか!!!!

総司「違わないです。だって、ちゃんと"土方さん"にしましたもん。ね?豊玉宗匠?」

土方「(ぷっつん)今すぐ表出やがれぇぇ!!!!!」

総司「やです」

土方「畜生!!覚えてろよ!!夜虐め倒してやるからな!!!」



というわけで騙された(?)土方さん。




*maetoptsugi#




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -