土方さんと総司くんが、アイラブTシャツを作りに行ったら………
店員「こちらにプリントしたい言葉を書いてください」
土方「ん〜、どうしようか」
総司「え、今更悩んでるんですか?決めてこなかったの?!」
土方「だってよ、アイラブ総司じゃ直接的すぎねぇか?」
総司「だいじょぶだいじょぶ!」
土方「んなもんどこで着るんだよ」
総司「ん〜……部屋とか」
土方「ほら、やっぱりお前も外では着ねぇんじゃねぇか」
総司「え、ていうか土方さん外に着ていくつもりだったんですか?」
土方「いや、そういうわけじゃねぇけど、どうせなら外でも着てぇっつうか」
総司「ん〜、じゃあアイラブ沢庵にしたらどうですか?僕はアイラブ金平糖にするから」
土方「やめてくれよ。大体、三文字じゃバランスが悪い」
総司「分かった分かった!じゃあアイラブ俳句でどうですか!!僕はアイラブ豊玉にします!」
土方「却下」
総司「えーどうしてですか!!いいじゃないですか〜すごい僕たちにぴったりだと思いますよ」
土方「(無視して)それはそうと、総司は何にする気だったんだよ」
総司「(不貞腐れながら)もちろん、土方ですよ」
土方「マジかよ」
総司「でも、色々考えてやめようかなって悩んでます」
土方「色々?」
総司「だって、もし"つちかた"とか"どかた"とか読まれたら死にたいし、それに、遠い将来結婚して土方総司になったら、自分のこと好きみたいでやだし」
土方「(恥ずかしいやつ…)なら歳三にしろ」
総司「んな、今更嫌ですよ!自分だって総司はやめようとしてるくせに!」
土方「じゃあ剣道ならどうだ。二人お揃いにできるぞ。それとか、アイラブ誠とかな」
総司「それを言うならアイラブせっく…」
土方「言わせねぇぞ」
総司「じゃあどうするんですか!僕もうアイラブ近藤にしますよ!」
土方「んだと!じゃあ俺だってアイラブ斎藤にしてやる!」
総司「うぅ……酷い!土方さんの浮気者!!もうアイラブ浮気にしてしまえ!!」
土方「ったく…言い出したのはお前だろうが!もういい、アイラブ総司にする」
総司「!!!……ぼ、僕も!!!僕もやっぱり土方さんにする!!」
数日後。
店員「Tシャツいい感じに仕上がってますよ〜(にこにこ)」
総司「(わくわく)」
土方「(どきどき)」
店員「はい、ご確認くださ〜い。えっと……こちらがアイラブ総司で、……えー、こちらが、アイラブとよたまですね!!」
土方「と、とよたまぁぁ??!」
総司「ふふん、違いますよ、これね、ほーぎょくって読むんです」
店員「これはこれは……失礼いたしました!アイラブ豊玉ですね!!」
総司「そうです〜アイラブ豊玉です〜!!わぁ、よくできてるなぁ……………ってアレ?土方さん?」
土方「ってっめぇこのやろう!話が違ぇじゃねぇか!!!!
総司「違わないです。だって、ちゃんと"土方さん"にしましたもん。ね?豊玉宗匠?」
土方「(ぷっつん)今すぐ表出やがれぇぇ!!!!!」
総司「やです」
土方「畜生!!覚えてろよ!!夜虐め倒してやるからな!!!」
というわけで騙された(?)土方さん。
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