小説 | ナノ


▼ 夕暮れ時の青春

「俺、ずっと前からお前がすきだった。」


夕方16時。目の前には俺の親友(だと思ってた奴)。


「え?」

「ごめん。困るよないきなり。でもお前には本当のこと伝えたかった。じゃあ。」


親友はそう言うと走って行ってしまった。

ちょ、ちょ、あまりにもいきなりすぎて思考が追い付いてないんですけど?!?!
待って待って。落ち着け俺。今何があった?

えー...と、いつも通り授業が終わってどっか寄るー?みたいなたわいもない話してたらいきなり親友に真面目な顔で話があるって言われて?空き教室に入ったら??今はやりの壁ドンされて???すきって言われて謝られて去られた????

え???あいつ俺のことすきだったの???
だって俺ど平凡な顔だし頭もそんな良くないっていうか悪い方だし何より男!だし!!!

でもよく思い出すとあいつ最近スキンシップ激しかったような...?
後ろから抱き付いてくるし俺を膝に乗せたがるし常に隣キープだったし...

あの可愛いって冗談じゃなかったのか...あいついけめんだから、可愛いって言われるとむかつくのもあるけどちょっと照れるんだよな...
てか壁ドンされたときも実際整った顔近くにあってちょっとほんとちょっとだけどどきってしたんだよな...いやいやあいつ男!俺も男!正気になれ俺!いけめんにあてられたんだ!!そうだ!!



でもあいつなんか泣きそうだったな...
てかこれ返事しないといけないの?俺あいつとは一生ずっと一緒にいたいって思ってたんだけどな...気まずくなるのは嫌だ。どうすればいいんだろう。

prev / next

[ back to top ]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -