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▼ すきすぎてつらい!

俺は、世間一般では怖いと思われる部類に入る。明るい髪色に細い吊り上がった目。ピアスやアクセも大好きだからじゃらじゃら付けてる。だから、真顔でぼーっとしててもごめんなさいって言われるし、絡まれることも多い。
でもいいんだ。悠くんがいるから。



「ねぇ悠くん、触っていい?」

俺のだいすきな恋人。悠くん。
本当に本当にだいすき。

「しょうがないなぁ。俺バイトあるから、30分だけだよ?」

わーい!悠くんに許可をもらったので、悠くんに後ろからぎゅって抱きつく。あー安心する。悠くんだいすきぃ。

悠くんは、大学で初めて俺に話しかけてくれた人で、俺はその瞬間恋に落ちた。だって、こんな強面の俺に優しくしてくれる人なんて今までいなかったし。悠くんいけめんだし。優しいし。
そこから猛烈にアタックして、毎日すきすきアピールしたら、まさかの悠くんから告白してくれた。嬉しすぎてボロ泣きしたよね。
そんな感じで俺と悠くんはくっ付いて、今に至る。


悠くんは俺に甘くて、俺はそんな悠くんにべったりだ。

「悠くん悠くん、ねぇねぇ、ちゅーしたい。ちゅー。」
「ほんとに紘は甘えただね。はい。」

舌を絡ませて濃厚なキスをする。
あ〜全身溶けそう。悠くんすき。だいすき。悠くんがいなくなったらほんと俺生きてけない。

「んっ…はぁ…悠くん、俺ムラムラしてきちゃった。エッチしよぉ?」
「ダメだよ俺バイトだって言ったじゃん。そろそろ行かないと」

え、やだやだ。俺もっと悠くんといちゃいちゃしてたい。悠くん行っちゃやだ。俺を一人にしないで。寂しい。寂しくてしんじゃう。

「え、ちょ、泣かないでって。はぁ、わかった。バイト休むから。紘といるから。」

わーい。悠くん優しい。だいすき。だいすき。だいすき。もうなんかすきすぎてすきすぎて、いつか悠くん殺しちゃうかも〜なんてねあぁ、つらい。

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