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▼ BLはふぁんたじー

俺の妹は所謂腐女子ってやつで、部屋には様々な同人誌が置いてある。俺はノンケだったけど、一ヶ月前彼氏ができて、それから妹の同人誌も読むようになった。最初は嫌悪感もあったけれど、内容は思ったより面白くて、今じゃ俺も腐男子の一員だ。今日も本屋でお気に入りの作家さんの同人誌を買って、今から家に帰るとこだった。

どうして、こうなった?






「あぁん…っ!ふっ……もぅ、やだぁ…出したいよぅ…イカせてぇ…っ!」

俺は帰宅途中、いきなり路地裏に連れ込まれてレイプされていた。

「オラッ!出さずにイケるだろ?こんなにびちょびちょにして…嫌よ嫌よも好きの内ってか??」
「すきじゃない…!やだもうやだぁ…。こんな…たすけてぇ…っ!」

根元を抑えされ、出したいのにイケない。いや、こんな男の手でイってはダメだと思うのに、身体は解放を望んでいる。


「はぁ、もうイくぞ!俺の精子お前にたっぷり注いでやるからな…!!」

パンパンパンパンパンッ

激しい男の腰使いに揺さぶられ、アンアンと喘ぐことしかできない。俺のいつも読んでいる同人誌では、ここで彼氏が登場するはずなのに、おかしいな。
気持ちよさから流れる涙と、悲しさから流れる涙で顔はぐちゃぐちゃで。

「うっ…!中に出すぞ!」

どぴゅどぴゅっ
男がイッた瞬間、俺の根元の手も外され、俺は男と同時に射精した。

「アアアアアア…!出てる…!ダメぇ!……ふぅっ…やだもぅ…ごめんなさいいい」


男にレイプされたのと、そんな男のモノでイッてしまったこと、彼氏じゃない男に汚されたことで、俺はもう放心状態だった。

ふと顔をあげると、いつの間にいたのか、そこには彼氏がいて、俺をレイプした男に札束を渡していた。


「ありがとうございます。これ少ないですけど。え?なんでこんなことさせたかですか?俺、処女無理なんすよ。血出るし痛い痛いうるさいし、相手も気持ち良くなさそうだし、なんか萎えるじゃないっすか。ははっ。まぁ話もこのへんで。俺はこの後だいすきなこいつとお清めセックスするんで。ありがとうございました。また何かあったらお願いしますね!」



俺はもうきっと、同人誌なんて読まないだろう。

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