日常編 | ナノ



「う〜、さぶっ!何でこんな時に学校は雪遊びなんだよ!
家の庭でランボやイーピンとやればいいだろ!?」

「まあまあ、ツナ。雪遊び楽しそうじゃん!
私、昨日リボーンに今日雪遊びするって言われてすごく嬉しかったんだから!」



今日は日曜日。
ツナと私、リボーンは並中に来ていた。


ツナはだいぶ寒がっている。
寒いのは当然、昨日雪がたくさん降ったおかげで雪が積もっているのだから。

だけどそれでも雪遊びが楽しみな私。




「(杏もちゃっかりやる気満々だし…。うわ〜!もう!)」

「あ!武に隼人に了平さん…それにディーノにお兄ちゃんも!」



ツナは寒そうにしてやる気なんてなさそうだったが、その時私達の前によく知っている人達が集まっていたのだ。



「あれー!?みんな何やってんのー!?」



ツナは何でみんながこんなところにいるんだ?という顔をしながら質問するとみんなは雪合戦をするためだと言った。



「やったー!雪合戦!」



私がかなり喜んでいると私と同じように楽しそうにしている武と了平さんが話しかけてきた。



「おっ杏、やる気だな!」

「極限に負けん!」



お互い頑張って負けないぞ、なんて言い合っているとそのやりとりを妨げるのはやっぱり隼人。



「はっ!杏はすぐに負けるぞ」

「なっ…!それはこっちのセリフ!隼人なんかすぐに当ててやる!」

「(ちょっと何みんなやる気になっちゃってんの〜!?)」



いつものように隼人に言い返していたためツナの心配には気付かなかった。



「よーし、じゃあチーム分けすっか」

「日本じゃ何で分けんだ?」



その時、お兄ちゃんとディーノの言葉が私達をまとめるように言った。

騒がしかった私達もチーム分けで必死になるが、今回の雪合戦のチームはリボーンが考えてきたらしい。


そのチームとはツナ、武、イーピンちゃん、フゥ太くん、私のグループと
ディーノ、お兄ちゃん、隼人、了平さん、ランボくんのグループだった。

うわー、なんだか燃えるー!



「待ってください、リボーンさん!何で俺が10代目と違うチームなんですか!?」



その時納得のいかなそうにしている隼人はリボーンに抗議していた。



「謎だ」

「迷宮入りスか〜!?」



だけどリボーンが答えた答えは更に隼人をショックにしたようだ。

私はリボーンのその答えの方が謎だと思うんだけど…。

だけどそれは言わないようにしておこう。



「そんじゃ説明だ。ルールはこの日のための特別ルール、レオン争奪戦だ」



リボーンの説明いわく、どうやら雪合戦をしながら両チームは30分間光るレオンボールを奪いあい、30分後にレオンを持っているチームが勝つというルールらしい。




「何だろうが勝ぁつ!」

「おっ、了平。俺も同じ気分だぜ」

「よぉし、流!極限だー!」



するとリボーンの説明が終わったとほぼ同時に了平さんの意気込みに反応したお兄ちゃん。


あれ?お兄ちゃんと了平さんが意外と仲良くなってる。
知り合いだった?と聞くと私達が学校に来る前にすでに自己紹介をしたと言われた。

なるほど、どうりでお兄ちゃんが馴染んでいるわけだ。




「んじゃ雪玉と塹壕を作って30分後に開始だぞ」



そしてリボーンの言葉で各チームは30分間、雪玉と塹壕を作っていた。




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