日常編 | ナノ




「ただいま!」

「おかえり、杏姉!」



家に帰ると小さな男の子が私を出迎えてくれた。

すごく可愛い…!
じゃなくてこの子誰?



「えっと…君は?」

「僕はフゥ太。今日から僕、ここに住むことになったんだ!ね、ツナ兄?」

「ツナ兄!?」



私は驚きながらツナを見る。

まずこの男の子、フゥ太くんがいきなり住むと言ったのにも驚いたのにツナ兄って…まさか…



「ツナの弟?」

「うん!」

「違う!ちゃっかりフゥ太うなずくな!」

「えへへ」



フゥ太くん、可愛い冗談だなぁなんて思ってしまった私。

フゥ太くんいわく、マフィアに襲われそうな時ツナに助けてもらったらしくそれ以降ツナに懐いてしまったらしい。


…何だか見ているとフゥ太くんがツナに懐くの分かる気がする。




「じゃあ杏姉も占ってあげる!」

「占い?」



するとフゥ太くんは予想もしないことを言ってくる。

いきなり占いと言われ、驚いたがやがて頭の中のどこかの記憶と結びついた。



「もしかして…ランキングフゥ太?」




そう聞くとフゥ太くんや近くにいるリボーンが頷いた。

"ランキングフゥ太"…この子のランキング的中率は100%の情報屋。
だからマフィアに狙われやすいと聞いたことがある。

…これでもマフィアの知識はある方だと思うからマフィア関係のことはある程度分かったのだ。




その時ーーー…




「よおツナ、杏!」



聞き覚えのある声が大量の足音と共に部屋に聞こえてきたのだ。



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